妻夫木聡、出演作がカンヌで監督賞「幸せ」
第68回カンヌ国際映画祭
現地時間24日、第68回カンヌ国際映画祭授賞式がフランスで行われ、日本から俳優の妻夫木聡も参加した映画『黒衣の刺客』(今秋公開)でメガホンを取った台湾の巨匠、ホウ・シャオシェン監督がコンペティション部門の監督賞を受賞。この吉報に妻夫木は「こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています」と喜びのコメントを寄せた。
唐代の中国を舞台にした本作は、暗殺者として育て上げられた女刺客の悲しい宿命を描いたアクション時代劇。『トランスポーター』などで国際的に活躍する女優スー・チーが運命に翻弄(ほんろう)される女刺客を演じ、妻夫木は窮地に追い込まれたヒロインを助ける日本人青年役で出演している。
先日、公式上映に参加しカンヌデビューを飾った妻夫木は、受賞の知らせを受け、「この度は監督賞受賞おめでとうございます。侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の作品に参加できたこと、このような素晴らしい賞を受賞したこと、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことに幸せを感じています」と歓喜。「一期一会の心を忘れず、これからも人や作品に出会えていけたらと思います」と決意を新たにした。
なお、最高賞のパルムドールに選ばれたのは、『預言者』などで知られるジャック・オーディアール監督の最新作『ディーパン(原題) / Dheepan』(フランス)。邦画で唯一、コンペティション部門に出品されていた是枝裕和監督の『海街diary』は受賞ならなかった。(編集部・中山雄一朗)