『トランスポーター』シリーズ最新作、まさかの初登場5位!
全米ボックスオフィス考
レイバー・デー(労働者の日)で連休となった先週末(9月4日~9月7日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、人気牧師アレックス・ケンドリックが監督したキリスト教ドラマ『ウォー・ルーム(原題) / War Room』が興行収入1,338万8,558ドル(約16億662万6,960円)を記録し、公開2週目にして1位に輝いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
日本ではヒットとなるか?『トランスポーター イグニション』予告編
初登場2位を獲得したのは、『スティング』などの名優ロバート・レッドフォードが主演を務めるコメディーアドベンチャー『ア・ウォーク・イン・ザ・ウッズ(原題) / A Walk in the Woods』で、興収は1,090万8,832ドル(約13億905万9,840円)を記録。そして、3週連続で首位をキープしていた、スヌープ・ドッグ、エミネム、50 Cent などに影響を与えた1980年代のヒップホップグループN.W.A.の伝記映画『ストレイト・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』が興収1,084万5,930ドル(約13億151万1,600円)で、3位にランクダウン。
フランスの鬼才リュック・ベッソンが製作・脚本を手掛ける『トランスポーター』シリーズの最新作『トランスポーター イグニション』は、まさかの初登場5位、興収は900万5,474ドル(約10億8,065万6,880円)だった。同シリーズの主役を務めてきたジェイソン・ステイサムに代わり、新星エド・スクラインを主演に迎えたことで注目を浴びていたが、芳しくない結果になった。同作は、どんな依頼品も正確に目的地まで届けるプロの運び屋の姿を活写する。
連休にも関わらず、興収全体が大幅な盛り下がりを見せた中で、大健闘したのは、メキシコのアニメーションコメディー『Un Gallo con Muchos Huevos(スペイン語の原題)』。興収435万7,004ドル(約5億2,284万480円)を記録して、初登場9位を獲得した。メキシコやスペインの現代音楽を放送するラジオ局での宣伝といったヒスパニック系の人々をターゲットにプロモーションしたことが、今回の結果につながったのではないかとVarietyは分析している。原題を直訳すると「たくさんの卵とオンドリ」で、とてもカラフルな映像が印象的だ。
今週末は、『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワースと『スター・ウォーズ』シリーズのアナキン役で知られるヘイデン・クリステンセンが出演する『90ミニッツ・イン・ヘブン(原題) / 90 Minutes in Heaven』、『シックス・センス』などで知られるM・ナイト・シャマラン監督が手掛けたスリラー『ヴィジット』などが公開される。(編集部・石神恵美子)
9月4日~9月7日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(2)『ウォー・ルーム(原題) / War Room』
2(初)『ア・ウォーク・イン・ザ・ウッズ(原題) / A Walk in the Woods』
3(1)『ストレイト・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』
4(3)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
5(初)『トランスポーター イグニション』
6(4)『クーデター』
7(6)『コードネーム U.N.C.L.E.』
8(19)『インサイド・ヘッド』
9(初)『Un Gallo con Muchos Huevos(スペイン語の原題)』
10(5)『シニスター2(原題) / Sinister 2』