ジョージ・クルーニーが会見中に水で顔をびしょびしょに!迫真の泣きまね
第40回トロント国際映画祭
第40回トロント国際映画祭で現地時間12日に行われたサンドラ・ブロック主演映画『アワー・ブランド・イズ・クライシス(原題) / Our Brand Is Crisis』の会見にサンドラやプロデューサーのジョージ・クルーニーが出席。勝利のためなら手段を問わないすご腕の選挙コンサルタント(サンドラ)が大統領候補にテレビ出演時に「泣け」と指示することについての質問が上がると、サンドラは「ジョージなんかいつだって泣いているわ」と振り、ジョージはすかさずグラスに何度も手を突っ込んで水を顔になすりつけ、顔をびしょびしょにして迫真の泣きまねを披露するなど、息の合った掛け合いで会場を沸かせた。
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本作は、ドキュメンタリー「Our Brand Is Crisis」を基に、南アメリカのボリビアでアメリカ的な選挙キャンペーンを繰り広げる選挙コンサルタントの姿を描いた政治ドラマ。『スモーキング・ハイ』のデヴィッド・ゴードン・グリーン監督がメガホンを取り、エンターテインメント性も強い。
最近では『ゼロ・グラビティ』でもタッグを組んだサンドラとジョージは「一緒の仕事はどれだけ楽しかったか? または難しいことはあったか?」と問われた際には、サンドラが「ジョージ、どれだけ楽しかったか話して」と有無を言わせない強い調子で指示してジョージはにっこり。サンドラは「カレッジを出て数年後から彼のことは知っている。いまだにお互い好きでいられるのはいいことよ。意見が合わないことも多いけど、正々堂々闘っている」と二人の関係性を明かした。
主人公はもともと男性を想定しており、ジョージが演じるはずだった。ジョージは「サンディが来て『わたし、この役がやりたい』と言うから、『どの役だよ』って(笑)。『この男よ!』って言うから『本当に? わかったよ!』となった。でも実際、意味は通るし、素晴らしいアイデアだ」と主人公の性別が変わった経緯を楽しげに明かした。
サンドラは本作の主人公にロマンスや子供の話が出てこないことについて「女性は子供を産むものとして定義されている。わたしたちは人生、夢、仕事を楽しんでいて、子供がそこに含まれる場合もあるし含まれない場合もある。パートナーが含まれる場合もあるし、含まれない場合もある。多面的で複雑よ。『彼女(本作の主人公)は賢く、子供が居なくて、世界を旅して回り、彼女自身のために素晴らしいことをしている? それって変。何か問題があるんじゃないの』。これが長年あった見方。でももちろん何にも問題なんかない。そうした変化を示せるのはいいこと」と力強く説明していた。(編集部・市川遥)