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西田敏行、役者は小5からの夢 悩める若手俳優へエール

『ギャラクシー街道』インタビュー

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人の心を持つコンピューター、堂本博士役の西田敏行
人の心を持つコンピューター、堂本博士役の西田敏行 - (C) 2015 フジテレビ 東宝

 三谷幸喜監督との顔合わせは最新作『ギャラクシー街道』で映画5作目となる俳優・西田敏行が同作で演じるのは、なんとコンピューター。顔だけ浮遊し、悩める者の相談相手になる存在だ。「小学校5年生のときから役者になりたかった」という西田が三谷監督とのコラボ、そして異色の役どころを通して自身の演技観について語った。

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 「『2001年宇宙の旅』のHALみたいに、深刻な物言いをするコンピューターかと思ったら、意外と明るい陽気なじいさんでね(笑)。ただ、三谷さんは役について僕に熱い想いを語ったりはしない。おこがましいかもしれないけど、信頼は得ているのかな。僕も聞き出そうとは思わないし、むしろ映画が仕上がってからの方が楽しみ」。

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 首から上だけの芝居のため、顔の表情は極力豊かにした。「役者になりたてのころは、先輩から『顔で芝居するな』とよく言われたんですけど、今回はそのセオリーを破って、顔でいっぱい芝居しました。日本人は表情が乏しいと言われるけど、日本人の表情をよーく見ていると、非常に豊かな表情をしますよ。オレは日本人の笑い顔ってとっても好きですね。日本人の美意識が、この作品の中にもあると思いますね」。

 実生活でも西田は今回の役と同じように人から相談を受けることが多いという。「若いころはよく、自分が好きになった女の子から恋の相談を受けましたね。え、あの人が好きだったんだ……と。そんなとき、オレもアピールして告ったりすると、だいたい『西田さんはいい人なんだけど、うーん、それだけなんだよね』と言われて。それが悔しくてね」と苦笑い。

 最近では、悩める若手俳優からの相談もある。「『やり始めて、すぐ楽しくなるわけじゃないけど、この役者という仕事が好きで始めたのなら、役者でいられるってこと自体が楽しいって思った方がいいよ』ぐらいのサジェスチョンはしますね。役者でいること自体が楽しいと思って日々過ごしていると、体からプラスのオーラが出てきたりもするから」。

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 西田自身「小学校5年生のときからなりたかった」俳優をやっている。「オレはなりたいものになったんだ。それは幸せなことだし、誇りに思っている。(若手にも)その喜びや幸せを味わいながら頑張ってほしいなと思います。それがモチベーションになっていないといけない。この仕事は実体がないですからね。形に見えるものじゃなくて、気持ちを商品にしているみたいなものだから」。その「気持ち」は、『ギャラクシー街道』のコンピューターにも確かに宿っている。(取材・文:相田冬二)

映画『ギャラクシー街道』は全国公開中

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