歴代ボンドカーずらり!Qもやって来た「Bond In Motion」展に潜入
ロンドン・フィルム・ミュージアムでは現在「Bond In Motion」展が開催中です。ショーン・コネリーからダニエル・クレイグまで、歴代のジェームズ・ボンドたちが乗りこなしてきた魅力的なボンドカーの数々が展示されています。こうした車やガジェットをボンドに提供するQ役のベン・ウィショーもやって来た(!)同展の様子を、写真たっぷりでご紹介します。
250枚超え!『007 スペクター』ロイヤルプレミア写真ギャラリー
『007/ダイヤモンドは永遠に』(1971)でボンド(ショーン・コネリー)が乗る月面車とのチェイスシーンで登場するホンダ ATC 90。ボンドも敵から1台奪います。
『007/ゴールドフィンガー』(1964)から悪役ゴールドフィンガーのロールス・ロイス・ファントムIII。ゴージャスです。
日本を舞台にした『007は二度死ぬ』(1967)から小型オートジャイロのリトル・ネリー。悪の組織スペクターのヘリコプター部隊と空中戦を繰り広げました。
『007/死ぬのは奴らだ』(1973)での大ジャンプで知られるグラストロン・GT-150と『007/オクトパシー』(1983)のワニ型潜水艇。3代目ボンド、ロジャー・ムーア時代の乗り物たちです。ワニの中にボンドが入っているなんて、敵もびっくりでしょうね。
『007 私を愛したスパイ』(1977)の水中でもまさかの走行OKなロータス・エスプリ。水中ではタイヤが格納されて、水平舵、ファンなどが出てくるほか、ミサイル、魚雷、水中煙幕などの秘密兵器も満載で、水中だけでなく空中にいる相手とも十二分に戦うことができます。ロータス社が貸し出したのは、実車2台とボディ5台分。ボディ部分は海に飛び込ませたり、水中自動車を作ったりするために使われました。
『007/黄金銃を持つ男』(1974)のAMCホーネット。ボンドが盗んだ一般車両なので特殊装備はないですが、まさかの360度回転で川を飛び越えるシーンは圧巻です。コンピューターによってふさわしい角度や運転速度をはじき出した初のスタントで、スタントマンは何とワンテイクで成功させました。
『007/オクトパシー』(1983)の三輪タクシーと『007/ユア・アイズ・オンリー』(1981)のシトロエン・2CV。黄色で小さいコンビ!
『007/オクトパシー』(1983)の超小型ジェット機アクロスター。
『007/美しき獲物たち』(1985)のルノー11。天井部分がばっさり取れて、オープンカーみたいになっています。
ティモシー・ダルトン主演『007/リビング・デイライツ』(1987)のアストンマーティンV8。自爆もできます。
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)のQボートは、潜水機能や魚雷付きで地上走行も可能。Q(デスモンド・リュウェリン)が引退後の釣り船にしようと開発しましたが、案の定ボンド(ピアース・ブロスナン)に破壊されてしまいます。
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999)の BMW Z8。サイドにはロケットランチャーも見えます!
『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)の BMW 750iL は携帯型のコントローラーで遠隔操作が可能です。ボンドが華麗に操作してみせ、Qを驚かせました。
『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)でジャガーXKRと氷上のチェイスを繰り広げたアストンマーティン・V12ヴァンキッシュ。ボタンを押せば透明にもなるというハイテクぶり。
ザオ(リック・ユーン)が運転したジャガーXKRはこちらです。
『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)でのボンド(ダニエル・クレイグ)とヴェスパー(エヴァ・グリーン)の偽造パスポート。上はヴェスパーの名刺です。細かい所まで凝っています。
『007/ゴールデンアイ』(1995)のアストンマーティンDB5。やっぱりボンドカーといえば、アストンマーティンですね! 左奥は、3Dプリンターで作られた1/3モデルのレプリカ。こうしたレプリカは『007 スカイフォール』(2012)のボンドの生家が襲撃されるシーンで使われました。
『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)のアストンマーティンDBS。激しいチェイスでぼろぼろです。
アストンマーティンDBSは、『007/慰めの報酬』(2008)でもぼろぼろにされました。シリーズ最新作『007 スペクター』には同作のためにデザインされ、10台のみ製造されたアストンマーティンDB10が登場。「Bond In Motion」展では11月18日よりアストンマーティンDB10ほか、『007 スペクター』で使用された車、小道具、衣装なども展示されることが決まっています。
閉館後にはQ役のベン・ウィショーがやって来ました! 重圧もあったというシリーズ初参加作『007 スカイフォール』(2012)を「僕が演じたのはこれまでよりも若いQなので、ある程度、僕自身のQを演じる自由があるように感じました」と振り返ったベンは、「今はプレッシャーは感じません。リラックスして、自信を持っています。Qを演じるのはとても楽しいです」とコメント。「今はもう1作できたらと思っています。もしあるなら。僕はあったらいいなと思うけど(笑)」と笑顔を見せていました。若きQが次はどんな車やガジェットを作るのかにも注目です!(編集部・市川遥)
映画『007 スペクター』は12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開(11月27、28、29日に先行公開)