ダニエル・クレイグ、007再演を考えるくらいなら「手首を切った方がマシ」発言を釈明
映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で知られるダニエル・クレイグが、再びボンドを演じることを考えるくらいなら「手首を切った方がマシ」と Time Out London のインタビューで発言したことについて釈明した。
世界で大きく報じられて物議を醸したこの発言について「知っているよ。ばかげている」とポツリと切り出したダニエル。「自己防衛するなんてうんざりなんだけど……僕は心変わりしていいはずだし、したいことをしていいはずだ」とした上で、「正直に言うと、8か月の撮影が終わった2日後に『ボンド映画をもう1本撮っているところを想像できますか?』と聞かれたから、『“今”? そんなことをするくらいならこのグラスを割って手首を切った方がいい』と言ったんだ。『“今”なら』とね」と説明。
「インターネットではこうしたことがただ起こるんだよ。99%の人はこの引用(『手首を切った方がマシ』)を読んだだけで、記事自体は読んでいないと思う。僕に何ができる? こうしたこととは闘えないよ。神のご加護をってだけさ」。
ダニエルは最新作『007 スペクター』で初めて共同プロデューサーとしてクレジットされたが、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)に始まるこれまでの3作でも製作のプロセスに深く関わってきたという。それは脚本執筆からキャスティング、衣装の選択からポスターの選定まで多岐にわたっている。
「このシリーズにとても集中していて、常に作品について考えていた。家に帰ってもある意味仕事を続けていたんだ。土日もなく、夜もベッドに入るまで毎日ね」とその作業を振り返ったダニエルは、「タイトルのところに自分の名前があるのはとても興奮する。でももっと下に下がって、自分の名前をチームの一員として見つけることもとてもうれしい」と誇らしげにコメント。次作に出演するか否かの明言は避けたものの、今はただ、渾身の一作の完成に穏やかな表情を見せていた。(編集部・市川遥)
映画『007 スペクター』は11月27、28、29日に先行公開 12月4日よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開