『ハリポタ』マルフォイ親子が熊本地震支援
映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリー・ポッターの前に立ちはだかるマルフォイ親子(ルシウス・マルフォイ&ドラコ・マルフォイ)を演じたジェイソン・アイザックスとトム・フェルトンが、7日、8日に開催される「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション No.9」(ハリコン)に出席するため来日した。東日本大震災の時も、被災地支援に取り組んできたトム。今回の熊本地震にも何か支援ができないかという彼の思いから、ハリコン会場には、熊本地震義援金募金箱が設置されることになった。
それについてトムは「被災された方に心よりお悔やみを申し上げます。自分も何かできないかと思っています。日本人がすごいのは、震災が起こっても、復興に向けてみんなで協力し合うということ。お互いを助け合うことは本当に大切」とコメント。ジェイソンも「『ハリー・ポッター』に出たということで、われわれも少しは名前が知られている。だからこそ、その力が少しでも支援に役立つならこんなにうれしいことはない」と真摯に語った。
ちなみに、マルフォイ親子が同時に来日するのは今回が初となる。メールなどではやりとりをしていたものの、直接会うのはおよそ5年ぶりとのことで、ジェイソンは「やはり直で会うと違うね。見ての通りこんなに大人になって!」とトムの成長に目を細める。一方のトムも「ジェイソンからはいろいろなアドバイスをもらった。彼のやることをよくまねていたよ。自分にとっては父親的な存在だったね」と長年父親役を務めたジェイソンに厚い信頼を寄せていた。
今年の11月には、シリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開となる。「実は全く内容を知らないんだ。でも何も知らないからこそ、激しく待ち遠しいよ!」とトムが切り出せば、ジェイソンも「予告編を観たけどすごく楽しみだね。『ハリー・ポッター』には原作があったから原作に忠実に作っていたけど、今度の映画は原作があるわけではないので、きっとイマジネーション豊かに作れるんじゃないかな」と楽しみにしている様子。
そんなトムの最新作は、イエス・キリストの復活を題材にした歴史ドラマ『復活』(5月28日より日本公開)。ジェイソンが「この映画でトムが演じるキャラクターの名前って知っている?」とクスクス笑いながら切り出すと、トムも笑いながら「最初は『助手』という役名だったんで、名前が欲しいなと言ったら『じゃ、ルシウスにしよう』と言われて。冗談じゃないかと思ったよ。ドラコの父親の名前を知っているの? と聞いたんだけど、スタッフは大丈夫と言うんだ。僕は本当に大丈夫なのかなと思ったけど、受けることにしたんだ」と付け加えた。(取材・文:壬生智裕)
「ハリウッド・コレクターズ・コンベンション No.9」は5月7日、8日に東京・ホテルグランドパレスで開催(二人のサイン会・撮影会:有料もあり)