石原さとみ『ゴジラ』で胃痛の日々…
女優の石原さとみが19日、品川プリンスホテルで行われた映画『シン・ゴジラ』完成報告会見に来場、本作の撮影でプレッシャーのあまり胃痛が続く日々を送っていたことを明かした。この日は、長谷川博己、竹野内豊、エグゼクティブプロデューサーの山内章弘、庵野秀明総監督も出席した。
2004年の『ゴジラ FINAL WARS』以来、およそ12年ぶりの日本製『ゴジラ』となる本作について「つい先日、観たんですが怖くて、震えました」と切り出した石原は、アメリカの大統領特使役として出演していることについて「撮影中は胃が痛い毎日でした。ゴジラを撮影するというプレッシャーに押しつぶされそうでしたし」と吐露。
さらに庵野が書いた台本について「とにかく台本が分厚くて、文字がものすごく多かった。もちろんニュースで見ているようなワードも、今までは漠然としか分かっていなかった。だから一つ一つ調べながらメモを取っていくうちに、庵野さんはこういう意味でこの発言を書いていたのかと分かるようになっていった」と述懐した。
それだけに「自分がこの作品に参加するのが怖くなりました。脚本が素晴らしすぎて、それを壊したくなかった」という思いが沸き起こったというが、それでも「今回、『ゴジラ』に出演しなかったら、これほどまでに自分が生きる未来について学ぼうとは思わなかった。これからの人生を生きる上で、大きなきっかけになった作品」と充実した表情を見せた。
また、世界が注目する『ゴジラ』ということで、早くも世界100の国と地域での配給が決定しており、これは『ゴジラ FINAL WARS』における67の国と地域を超えて、過去シリーズでも最高の数字となる。
世界配給の報を受けて「すごいですね」と喜ぶ長谷川は、「ゴジラが、怪獣のシンボルとして世界中で愛されているということと、庵野監督への期待だと思います。この間、違う仕事で海外に行った時に、そこのコーディネーターに『君はゴジラ・アクター』だろうと言われ。『ゴジラ』の映画に出ているということだけで、価値が上がるということで、そういう意味でもうれしいです」と笑顔だった。(取材・文:壬生智裕)
映画『シン・ゴジラ』は7月29日より全国東宝系にて公開