『時かけ』野外上映、記録を更新 6,500人超集まる
上野・東京国立博物館で16日に開催された細田守監督の映画『時をかける少女』野外上映の動員数が発表され、1夜で6,500人を超える人数が集まったことが明らかになった。長編映画の野外上映としては日本最大級、そして2014年に同場所で同作品を上映した際の記録を塗り替える記録を樹立したことに、移動映画館キノ・イグルーを運営する有坂塁氏は「この記録は国内にとどまらず、世界的に見てもトップクラス」と語る。
同イベントは、『時をかける少女』(2006)の劇場公開から10年を記念したアニバーサリー企画として、「『時をかける少女』10th Anniversary“博物館で野外シネマ”」と銘打たれて実施されたもの。前日の15日にも同じく東京国立博物館で野外上映が行われる予定だったが、その日は天候不良のため屋内に場所を変更。そのため野外上映が行われたのは実質、16日の1日限りだった。
これにより前日から待っていた人が集まり、記録を更新するほどの人数になったと考えられるが、それでもやはりこれだけの人数が野外上映に参加したのはやはり異例のことのよう。有坂氏いわく「これまでに日本各地で野外シネマを開催しましたが、本イベントがダントツの動員数でした」とのこと。また「かの有名な『ロカルノ映画祭』のピアッザ・グランデとほぼ変わらない観客数だったのですから」とも評している。
16日のイベントでは、野外上映以外にも主題歌を歌った歌手・奥華子のミニライブや、KADOKAWAの千葉淳プロデューサーとスタジオ地図代表の齋藤優一郎プロデューサーによるミニトークイベントも開催された。(編集部・井本早紀)