キャップ&アイアンマンだけじゃない!マーベル、オタクの祭典で新ヒーローにフォーカス!
コミコン2016
米サンディエゴで行われた全米オタクの祭典コミコン・インターナショナルで、現地時間23日にマーベルスタジオがパネルディスカッションを開催、ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマン)、クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)といったおなじみのメンバーは登場しなかったが、ニューヒーローにフォーカスした発表で会場を熱狂させた。
マーベルが展開するコミックヒーロー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース」は、先日公開された『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』をもってフェイズ3に移行。この日はその中でも、マーベルCEOケヴィン・ファイギの紹介で、新たな単独映画を担うメンバーたちが登壇した。
スタートを飾ったのは『シビル・ウォー』でデビューを果たした『ブラックパンサー』で、ライアン・クーグラー監督を筆頭に、ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマン、ルピタ・ニョンゴ、マイケル・B・ジョーダン、ダナイ・グリラなど、現在アメリカで絶大な人気を誇る黒人俳優たちが集結。『クリード チャンプを継ぐ男』も大好評だったクーグラー監督は、豪華メンバーを前に「黒人のコミックファンとして、この作品を手掛けることに心から興奮してるよ」と喜びを語った。
スコット・デリクソン監督がメガホンを取る『ドクター・ストレンジ(原題) / Doctor Strange』のパネルでは、プロジェクションマッピングで魔法を再現したド派手な演出でドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチが登場。マッツ・ミケルセン、ティルダ・スウィントン、レイチェル・マクアダムスなど主要キャストたちも登壇し、予告編だけでなく本編映像まで上映されるなど充実のパネルとなった。
さらにトム・ホランドが新スパイダーマンを演じる『スパイダーマン:ホームカミング(原題) / Spider-Man: Homecoming』(ジョン・ワッツ監督)でも、10日前に撮影がスタートしたばかりながら特別映像を上映する大サービス。ジョン・ヒューズ作品(『フェリスはある朝突然に』)のような青春映画テイストあふれる映像に、監督と共に登壇したトムは「マジで最高の出来だよ!」と大興奮だった。
もちろん、コンセプトアートやパロディー映像を上映した『ソー・ラグナロク(原題) / Thor: Ragnarok』や、新映像が満載だった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2(原題) / Guardians of the Galaxy Vol. 2』の発表も大反響。しかし、パネル終了時には、マーベル初の単独女性ヒーロー映画の主人公キャプテン・マーベルをオスカー女優のブリー・ラーソンが演じることがサプライズ発表されるなど、マーベルがいかに「新人」たちの存在を重要に捉えているかがうかがえるパネルとなった。(編集部・入倉功一)