無名だったから起用!『スタンド・バイ・ミー』監督の個人秘書から人気番組の主役へ!
米人気テレビ番組「ラリーのミッドライフ★クライシス」の主演女優シェリル・ハインズが、8月3日(現地時間)ニューヨークのコアクラブで開催されたハドソン・ユニオン・ソサエティのイベントで、自身のキャリアについて振り返った。
彼女は映画『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督の個人秘書をしていたそうだ。「L.A.に引っ越したばかりの頃、ホテルのバーテンダーをしていたの。ある日、知人から、ロブ・ライナー監督の誕生日会で、お昼に臨時の手伝いをしてくれる人が必要と頼まれ、その手伝いをしたら、(彼に気に入られて)いつの間にかその臨時の仕事が常勤の仕事になっていたわ」と明かした。
寸劇と即興の劇団「ザ・グラウンドリングス」で、テレビドラマ「フレンズ」のリサ・クドローと出会ったシェリルは「彼女は当時からスマートな女性だった。実は『ザ・グラウンドリングス』の劇場では、彼女がわたしの最初の先生だった。その劇団の即興クラスに行く度に、彼女の思考に驚かされたわ。彼女のクラスで演技を観たり、話を聞いたりしていると、彼女を単なる美しいブロンド女性だと退けることができないほど、面白くてスマートでもあることがわかるの」と称賛した。
「ラリーのミッドライフ★クライシス」のキャスティングについて「当時、わたしはまだ『ザ・グラウンドリングス』でスケッチコメディーをやっていた。ラリー・デヴィッドが、そんなわたしを雇った理由の一つは、わたしがまだ無名で、使いやすい女優だったからよ(笑)! オーディションは即興だったことから、わたしの順番まで回ってこなくて、別の日にスケジュールを組まれたけれど、その夜に劇団でスケッチコメディーをしていたら、この番組の監督ロバート・B・ウィードがその演技を見ていて、コメディーのセンスがラリー・デヴィッドと対等なものと思ったらしいの」という。
こうして主役を射止めた彼女だが、知人はこの番組を観て勘違いをしていたそうだ。「この番組は、最初は1時間のスペシャル番組で、モキュメンタリー調に撮影されていたの。だから、出演したキャスト陣は、ほぼ自分自身を演じていた。ジェリー・サインフェルドやリチャード・ルイスもそうだったわ。だから、わたしの育ったフロリダ州タラハシーの知人は、わたしがこの番組の主人公ラリー役のラリー・デヴィッドと、本当に結婚したと勘違いしている人もいたわ」と笑顔で語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)