動物虐待やめろ!野生動物を使うドラマに再抗議
米CBS局のテレビドラマ「暴走地区-ZOO-」の第3シーズンの製作が発表されたことを受け、動物愛護団体PETAが、同ドラマによる動物の扱いに再び抗議の声を上げた。
「暴走地区-ZOO-」は世界中で人間が動物に襲われる非常事態が連続的に発生し、原因を突き止めるために動物行動学者、サファリガイド、女性ジャーナリスト、獣医病理学者、フランス対外治安総局の分析官が究明に乗り出すドラマ。可能な限り野生動物を使って撮影していると公言していることで、PETAはずっと米CBS局に対し抗議を続けている。
今回PETAは、新シーズンに大きなトラが登場する「ウォーキング・デッド」を引き合いに出し、「『ウォーキング・デッド』が実際のトラではなく、アニマトロニクスとCGで作りだした映像で視聴者を驚かせることができるなら、『暴走地区-ZOO-』にもできるはず」「テレビ局はエンターテインメント産業による動物虐待をやめさせるのに一役買うべき立場にある。来シーズンはCGを使うことに同意をしてくれれば、PETAのスタッフやメンバーは、喜んでドラマを観るだろう」とコメントしている。
第2シーズンの放送前に新聞の全面広告で抗議をしたPETAに対しCBS局は、「われわれはPETAと彼らの信念に深い尊敬の念を抱いています。撮影に使う動物の健康と安全がわたしたちの最優先事項です」と答えている。(澤田理沙)