「渡る世間は鬼ばかり」スペシャルで幸楽が改装 世代交代にピン子も寂しい
橋田壽賀子作の人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の2016年スペシャルがTBS系で秋に放送されることが明らかになった。中華料理店「幸楽」の改装問題を発端に、五月(泉ピン子)たち小島家が大きく揺れ始める。
1990年のスタートから21年にわたって全10シリーズが放送された「渡る世間は鬼ばかり」。2011年9月に一度は幕を下ろしたが、2012年9月に2週連続スペシャルとして復活。2013年5月と2015年2月にも放送された。今回は1年半ぶりの新作として、前後編の4時間放送となる。
前編では、幸楽の跡を継ぐ誠(村田雄浩)と愛(吉村涼)夫婦が店の改装を決定。寝耳に水の五月(泉)は激怒するも、工事中に五月と夫の勇(角野卓造)が暮らすマンションまで手配済み。さらに、今まで働きずくめだった両親にはのんびりとした生活を送ってほしいと言う二人に理解を示した勇はさっさとバンドの練習に。家族の誰からも見放されて一人ぼっちになってしまったと消沈する五月が、さまざまな人たちを訪ね歩く。
「今回の物語は、五月が孤立してあちこち訪ねる話なので、出番はものすごく多いです。全体の9割以上は出ているんじゃないですか。まさに『渡る世間は五月ばかり』。今までで初めてです」という泉は、「セリフもたくさんあるけど、自分としては今までの集大成だと思って、初心にかえって演じています」と意気込みをコメント。
さらに、「1年半ぶりなのに角野さんといるとすぐに『夫婦』になれる。やっぱり26年もこの役を演ってますからねえ。それでも2人だけの芝居はセリフもいっぱいあって大変でした」と続けると、「幸楽も自分たちの時代から娘夫婦の代に移っていく。世代交代は仕方がないけど、長い間親しんできた店が改装で変わってしまうのは寂しいですね」としみじみ語っている。(編集部・入倉功一)
「『渡る世間は鬼ばかり』2016年スペシャル(仮)」は秋放送