あの子を殺したのはダレ?“イヤミス”「暗黒女子」清水富美加×飯豊まりえで映画化
読むとイヤな気持ちになる最悪の後味がかえってクセになる魅惑のミステリー、“イヤミス”の話題作、秋吉理香子の「暗黒女子」が清水富美加&飯豊まりえのW主演で映画化されることが明らかになった。ほか、清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈といった旬の若手女優がそろい、美少女の謎の死の真相をめぐる物語が展開する。
舞台は、聖母マリア女子高等学院。ある日、全校生徒のあこがれの的だった白石いつみ(飯豊)が校舎の屋上から転落死する。自殺か他殺か、それとも事故か。わかっているのは、いつみの手にすずらんの花が握られていたことだけ。やがて、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が立つ。そんな中、いつみの親友・澄川小百合(清水)は、部員が自分で書いた物語を朗読する定例会を開催。「白石いつみの死」をテーマに、5人がそれぞれに犯人を告発する作品を発表していく……。
監督は、『百瀬、こっちを向いて。』『MARS~ただ、君を愛してる~』などの耶雲哉治。『心が叫びたがってるんだ。』『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』などの大ヒットアニメ映画で高く評価され、若者の心理描写に定評のある岡田麿里が実写映画の脚本を初めて手掛ける。
5人の女子高生が書いた5本の小説は、犯人を告発するだけでなく、登場人物全員の黒い秘密さえも暴いていく。清水は、「女子のブラックな部分が存分に出る作品だと思います。それから人間関係での悩みやうっ憤を晴らすつもりで臨みたいです。ごめんなさい。笑」と独特に気合いを表現。飯豊は、「女の子のリアルな世界観を、よりダークに暗黒女子というスパイスを加えて描いている作品です。後味は正直悪いです」と吐露しつつ、そこに他にはないおもしろさがあるとアピールしている。(編集部・小山美咲)
映画『暗黒女子』は2017年春全国公開