『君の名は。』新作を圧倒してV3!公開17日で60億円突破
映画週末興行成績
土日2日間(9月10~11日)の全国映画動員ランキングが12日に興行通信社より発表され、公開3週目を迎えた『君の名は。』が、9月の連休を前にランクインした新作を突き放し、3週連続1位を獲得した。
先週末だけで動員85万2,000人、興行収入11億3,500万円を記録し、前週興収比約98%と好調を維持する『君の名は。』。週末成績は3週連続で10億円台を突破するなど、その勢いは衰えを見せず、公開から17日間で累計成績は動員481万3,577人、興収62億8,640万2,000円。1週間ごとに約20億円ずつ興収を積み上げるという、恐るべき推移を見せている。
DCコミックスに登場する悪役たちが最凶チームを結成する『スーサイド・スクワッド』は2位に初登場。動員24万6,512人、興収3億9,011万6,900円を記録し、初日2日間に関しては、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(興収3億7,125万4,400円)、『デッドプール』(興収3億8,333万2,900円)超えとなる、好調なスタートを切った。劇場には、従来のアメコミファンはもちろんのこと、ハーレイ・クイン人気も手伝って、10~20代の若者、中でも若い女性の姿が目立つという。
累計発行部数500万部を突破し、アニメ化もされた新川直司の人気コミックを広瀬すず、山崎賢人のダブル主演で実写化した『四月は君の嘘』が3位に初登場。動員20万36人、興収2億4,460万2,900円を記録。客層の男女比は38対62。年齢別では10代が52.5%と半数以上を占めた。
佐々木蔵之介、深田恭子らが出演した2014年のヒット作『超高速!参勤交代』の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』が4位にランクイン。動員17万1,000人、興収2億800万円を記録した。神と人間が共存する古代エジプトを舞台にしたアドベンチャー『キング・オブ・エジプト』は初登場7位。動員11万3,154人、興収1億6,224万9,600円となった。
『シン・ゴジラ』は公開7週目でついにベスト3圏外となったが、累計成績は動員450万5,022人、興収65億6,637万9,000円を記録。また、公開3週目の『後妻業の女』、公開4週目の『青空エール』がそれぞれ興収10億円を突破した。
今週末は『怒り』『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』『映画「聲の形」』『レッドタートル ある島の物語』『オーバー・フェンス』『地獄に堕ちた野郎ども』『コロニア』などが公開予定となっている。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2016年9月10~11日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(1)『君の名は。』:3週目
2(初)『スーサイド・スクワッド』:1週目
3(初)『四月は君の嘘』:1週目
4(初)『超高速!参勤交代 リターンズ』:1週目
5(2)『シン・ゴジラ』:7週目
6(3)『ペット』:5週目
7(初)『キング・オブ・エジプト』:1週目
8(4)『後妻業の女』:3週目
9(5)『青空エール』:4週目
10(6)『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』:2週目