50代でレイプ被害…物議かもした新作、アカデミー賞にエントリー
映画『ロボコップ』『氷の微笑』などでおなじみのポール・ヴァーホーヴェン監督の新作『エル(原題) / Elle』が、フランスの代表としてアカデミー賞外国語映画賞の候補にエントリーされた。The Hollywood Reporter などが報じている。
今年のカンヌ国際映画祭でプレミアが行われた本作は、50代のレイプされた女性が被害者として屈することを拒否したドラマ作品で、同映画祭に参加した批評家の間でも物議をかもした作品だった。『ピアニスト』でカンヌ国際映画祭の女優賞、『主婦マリーがしたこと』でベネチア国際映画祭の女優賞などを受賞した名優イザベル・ユペールが難しい役に果敢に挑戦したことでも話題になった。
フランスでは、今作以外にダニエル・トンプソン監督の『セザンヌ・アンド・アイ(英題) / Cezanne And I』、フランソワ・オゾン監督の『フランツ(原題) / Frantz』、アンヌ・フォンテーヌ監督の『ジ・イノセンツ(英題) / The Innocents』などが代表作のショートリストに挙げられていたが、『エル(原題)』(11月11日米公開予定)に決定したようだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)