中村勘九郎、加藤雅也に貫禄負け?猿たちの一斉無視に爆笑
5日、映画『真田十勇士』(全国公開中)の公開記念舞台あいさつが都内で行われ、キャストの中村勘九郎、加藤雅也、メガホンを取った堤幸彦監督が登壇。劇中で猿飛佐助を演じた中村はこの日、日光さる軍団と共演を果たして会場を爆笑に包んだ。
本作は、天下の名将と名高い真田幸村が、実は“腰抜け”だったという発想を基に製作された同名舞台の映画版。幸村が猿飛佐助ら十人の部下たち(通称:真田十勇士)と共に、徳川家康が率いる大軍勢に戦いを挑む姿が描かれる。
映画に対する家族の反応について中村は「特に子供たちが十勇士ファンなんです。佐助は、舞台版では一刀流なんですが、映画版では二刀流になっていて。映画を観に行った後は、家では二刀流で立ち回りごっこ、十勇士ごっこをしていますね」と報告。自身も遊びに加わるのか尋ねられると「もちろんです」と笑顔で応えた。
そんな中村を「軸がぶれない。勉強するところがすごくある」と絶賛する加藤の印象については、「私服は黒が多いですよ。だぼっとした服でですね、滅茶苦茶かっこいいんですよ。でも本当に近寄りがたい空気を出しているので、怖い人なのかなと思っていたんですけど、2年半~3年前にご一緒させていただいたとき、こんなに天然な人はいないなと思いました」と笑顔。続いて、自分にとってのヒーローを質問されると「父親(故・十八代目 中村勘三郎)じゃないですかね。彼の背中を見て育って、神社やお寺で手を合わせるときは父のような役者になりたいと拝んでいたので」と明かした。
この日は、「猿と猿のコラボ」ということで日光さる軍団の猿が曲芸を披露。人間が刀を振ると猿が倒れるという段取りで猿回しに挑戦した中村に対して、猿たちは三度にわたって知らんぷりを決め込む一幕もあり会場は爆笑。「貫禄が必要」ということで受け継いだ加藤が刀を振ると、猿たちは打って変わって一斉に倒れ込み、中村は「これは後ろの人たちのさじ加減ですね」と突っ込んで笑いを誘っていた。(取材・文:岸豊)