ハリソン・フォード、死んでいた可能性あった…『SW』制作会社に2億円の罰金
俳優のハリソン・フォード(74)が2014年にイギリスで映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を撮影中、左足を骨折する大けがを負った件について、裁判所はディズニー子会社のフードルズ・プロダクションに160万ポンド(約2億1,600万円・1ポンド135円計算)の罰金の支払いを命じた。フードルズ・プロダクションは7月に安全衛生法に違反したと罪を認めていた。The Guardian などが報じた。
2014年6月にパインウッドスタジオで撮影していたところ、演じるハン・ソロの愛機ミレニアム・ファルコンの金属のドアに挟まれて左足を骨折し、病院に緊急搬送されたハリソン。検察によると、ハリソンはドアが閉まるようになっていると思わずボタンを押してその下を通ろうとしたところ、実際には遠隔で操作されていた重いドアがものすごい勢いで閉まってハリソンの骨盤を打ち付け、彼はドアと地面に押しつぶされる形になったのだという。
法廷ではドアは「刃先の鈍いギロチン」のようで「ハリソンの顔から数ミリしか離れていないところ」に落ちてきたとも証言され、あと少し位置が悪ければ当時71歳だったハリソンは死亡していた可能性もあったことが明らかになっていた。ハリソンは驚異の回復力で現場復帰したものの、左足の骨折を治す手術に加え、左手にもひどい裂傷を負ったため整形手術を受けなくてはならなかった。
裁判官のフランシス・シェリダン氏は「フードルズ・プロダクションの最大の失態は、コミュニケーションを取っていなかったことです。リスク分析をしたとしてもそれを共有できていなければ、何の意味もありません」と制作会社はハリソンに危険性について事前に知らせる義務があったと語っている。(編集部・市川遥)