渡辺謙と市原悦子が初共演!震災描く山田太一ドラマで
「ふぞろいの林檎たち」「男たちの旅路」シリーズなどの脚本家・山田太一が描くドラマスペシャル「五年目のひとり」の追加キャストが発表され、渡辺謙と市原悦子が初共演を果たすことが明らかになった。渡辺は「市原悦子さんとは初共演ですが、まさに“怪物”のような方ですね! こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、素晴らしいお芝居をされるんです」と称賛。市原も「渡辺謙さんはよく気のついてくださる、やさしい方。俳優としてさまざまな“場”を知っている分、視野が広くて、それがとても頼りになりました」と共演した喜びを語った。
渡辺が演じるのは、東日本大震災によって家族を失った主人公・木崎秀次。市原は、秀次のことを気に掛け、働き先を紹介する同郷の女性・花宮京子役として出演する。渡辺は撮影を振り返り、「(市原の)山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げ掛けてくださるところに、懐の深さを感じました」とコメント。方言を交えながら演じた二人のシーンでは「濃すぎず、かといって薄まりすぎず、という絶妙な方言のバランスを一緒に探りながら演じさせていただきました」という。
一方の市原は方言のシーンについて「本番寸前に方言指導の先生に教えていただいて、ぶっつけ本番でセリフに組み込んだので、謙さんもビックリしていましたね(笑)」とちょっとしたサプライズを仕掛けたことを告白。初共演ながら撮影を存分に楽しんでいたようだ。また山田による脚本の言葉は「何気ない言葉がとても深い」というと、「山田先生は人生の大先輩ですから、特別な気持ちをもって臨みました。この作品で、傷の負い方は皆ひとりずつ違うのだということを思いました。とても教わることの多い作品でした」と語っていた。
市原のほかにも本作には、高橋克実、柳葉敏郎、木村多江、板谷由夏、山田優らが出演するとのこと。そして秀次と出会い、彼の秘密を知ることになる女子中学生・松永亜美役には「ゴーイング マイ ホーム」の蒔田彩珠が決定。さらに亜美の兄・晋也役は「ごちそうさん」「あさが来た」の西畑大吾(関西ジャニーズJr.)が務めるという。(編集部・井本早紀)
山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」は11月19日21:00~23:06にテレビ朝日系で放送