自殺したアレキサンダー・マックイーン役に注目の若手俳優
40歳の若さで亡くなった英ファッション・デザイナー、アレキサンダー・マックイーンさんを題材にしたタイトル未定の伝記映画で、ジャック・オコンネルがマックイーンさんを演じることが決定した。Deadlineが報じている。
本作は、名女優シャーロット・ランプリングがベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞した映画『さざなみ』でメガホンを取り、注目を集めたアンドリュー・ヘイ監督が、舞台「ザ・ローリング・ストーン(原題) / The Rolling Stone」を手掛けた舞台作家クリス・アーチと共にフランスの大手映画会社パテ(Pathe)のもとで企画している作品。
アーチは作家アンドリュー・ウィルソンが執筆したマックイーンさんの伝記本「ブラッド・ベニース・ザ・スキン(原題) / Blood Beneath the Skin」を基に脚色している。そしてこのたび、映画『不屈の男 アンブロークン』『マネーモンスター』のジャック・オコンネルがマックイーンさん役に挑戦することとなった。
マックイーンさんは、ロンドンのショッピングストリート、サヴィル・ロウのテーラーでアシスタントとして服飾の世界に入った。ロンドンの芸術大学を卒業後、雑誌「VOGUE」の編集者の目に留まり、大学在学中に手掛けたコレクションが買い取られた。1996年にはフランスのファッションブランド、ジバンシィのヘッド・デザイナーに抜てきされ、顧客にはチャールズ皇太子、歌手のデヴィッド・ボウイさんなどがいた。また、彼の前衛的なファッションスタイルはビョークやレディー・ガガなどにも影響与えた。だが、ドラッグの問題やゲイの恋人との失恋の連続、さらに2010年の母親の死などが精神的に彼を追い込み、母の死から9日後に自殺で亡くなった。
撮影は2017年春を予定している。注目の若手俳優、ジャック・オコンネルがどのような演技を披露するのか楽しみだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)