謎解きの達人トム・ハンクス、人生最大の謎とは?
『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの最新作『インフェルノ』で、主人公の宗教象徴学者ラングドン教授を演じたトム・ハンクスと監督のロン・ハワードが自身の人生における最大の「謎」について明かした。(取材・文:森田真帆)
大富豪の天才生化学者が仕掛けた人類を滅亡させるウイルスの拡散を防ぐために奮闘するラングドンの姿を描いた本作。「この映画を観た観客が、ラングドンの冒険を体験することで、そしてこの美しいフィレンツェを訪れてみたいと思ってくれたらうれしい」とトムが語る通り、映画には原作にも登場するヴェッキオ宮殿やウフィツィ美術館などフィレンツェ屈指の名所が映し出される。ハワード監督も「これまでポストカードでしか見たことがなかったはずのフィレンツェの街並みを、映画館の大きなスクリーンで体感できるのもこの映画の魅力のひとつだと思うよ」と自信を見せた。
これまで『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』そして『インフェルノ』と歴史上に残る数々の謎が観客の好奇心を刺激してきた本シリーズ。トムとハワード監督に、「人生における最大の謎」を聞いてみるとトムは「哲学的だね! 自分のこれまで歩んできた道を振り返ると、あのときこうしていればどうなっただろう、とかあのときあの道を選んでいたら、なんて謎がたくさん出てくる。親であれば、もっと子供たちとの時間を割いていたら、なんて感情がきっと浮かぶだろう。人生は謎だらけだよ」とニッコリ。ハワード監督は「人がどんな行動を取るかは、本当に予測できない。右に行くか、左に行くかなんていうのもね。ぼくにとっては人間そのものが人生最大の謎だよ」とこれまで数々の人間ドラマを描いてきた監督らしい答えが返ってきた。
二人が話したように、人間の行動は「謎」そのもの。本作は、いつしか人間が作り上げた現代における深刻な問題である「人類増加」をテーマにしている。「人類が半分まで減るウイルス拡散」、そして「100年後の人類滅亡」という究極の選択を迫られることになる本作で、ラングドン教授がどのような結末にたどり着くのか楽しみだ。
映画『インフェルノ』は10月28日より全国公開