せっかくのクリスマスなのに…罵り合う家族は団結できる?話題のコメディー
話題のコメディー『オールモスト・クリスマス(原題) / Almost Christmas』について、ダニー・グローヴァー、ガブリエル・ユニオン、ロマニー・マルコ、ニコール・アリ・パーカー、J・B・スムーヴが、10月31日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。
妻を失ったウォルター(ダニー)の願いは家族が仲良くすること。そんな彼のもとに4人の子供たち(長女役キンバリー・エリス、次女役ガブリエル、長男役ロマニー、次男役ジェシー・アッシャー)がクリスマス前に集まったが、お互いののしり合う始末。はたして彼らは、母親への思いを通して団結できるのだろうか? 本作にはモニークやオマー・エップスらも参加し、映画『30日の婚活トラベル』のデヴィッド・E・タルバートが監督を務めた。
映画内にはモニークのジョークがたくさんあるが、撮影現場では即興が行われたのか。「撮影現場では、モニークとの(即興的な)仕事を楽しませてもらった。僕は彼女がボルティモアのコメディークラブのステージに立っていた頃やラジオ番組を持っていた頃から知っている。そんな彼女と仕事する機会が与えられて気づいたことは、彼女は今でもコメディー界のクィーン(女王)だということだ」とJ・B・スムーヴが称賛した。
家族向けのクリスマス映画についてガブリエルは「わたしはタルバート監督とは20年来の友人で、彼に今作に参加してくれないかと頼まれたとき、わたしは俳優だけでなく製作総指揮もできないかと聞いたの。いったん彼からその機会を与えられてからは、横にいるキャスト陣に懇願して出演してもらった。俳優たちに仕事を与えることは、女優のわたしには大きな意味合いがあった」と振り返った。
家族団結のために苦悩するウォルター役のダニーは「僕の実の母も突然亡くなり、父はそれから18年間も僕を育ててくれた。だから、そんな父が喪に服していた時期をどのように過ごしていたのか、どのように自分を立て直したかを考えたことがあって、脚本を読んだ際にそれがイメージできた」と実体験が役に立ったことを語った。
出演経緯についてロマニーが「それはニコールの夫役を演じたかったからで、彼女の実の夫ボリス・コジョーには悪いが、彼女の横に居たかった(笑)」と語ると、ニコールも「『40歳の童貞男』に出演していたロマニーのファンだったわ」とすぐに答えた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)