田中麗奈、18年前は獣臭がしそうな子だった!?
テアトル新宿が製作した映画を上映する「第1回ツウ好み映画祭」で3日、映画『がんばっていきまっしょい』が特別上映され、主演を務めた田中麗奈、リー役の千崎若菜、ダッコ役の真野きりな、そして磯村一路監督が登壇した。18年ぶりの新宿での上映に田中は「当時、福岡県の久留米から撮影に通っていたのですが、東京の子と比べると獣臭がしそうな感じの子でしたね」と懐かしそうに振り返っていた。
田中にとって本作は映画初主演作であり、日本アカデミー賞新人俳優賞やブルーリボン賞新人賞を受賞するなど、思い出深い作品。「18年ぶりにこうしてみんなで集まれるのはうれしいです。長く愛される映画に出演できたことは幸せです」と感慨深い表情で語る。
撮影当時17歳の高校生だった田中は久留米に住んでおり、撮影のたびに東京へ通うという生活をしていた。「小さいころから女優になりたいという思いが強かったのですが、まだはっきりと進路を決めることができず、東京に住みたいという思いと共にくすぶっていた」と当時を振り返ると「そんな気持ちが『がんばっていきまっしょい』で演じた悦子とシンクロして、自分そのものがスクリーンに映し出されているような感じがしていました」と不思議な感覚でいたことを明かす。
さらに田中は「上京したいという思いが強かったので、東京に住んでいる子と触れ合うとテンションが上がるんです。当時の私は、動物というか、獣臭がするような、すごく野性的な感じでした」と苦笑いを浮かべる。
そんな田中も今年で36歳となったが「こんな風に皆さんに愛していただけて、語れる作品があるというのは女優としては幸せです。今後もこういう長く愛される映画に出演できるように『がんばっていきまっしょい』魂でいきたいと思います」とファンに向けて力強く抱負を語っていた。(磯部正和)