真木よう子、松田龍平のダメ男役に「嫌いではない」
3日、都内で映画『ぼくのおじさん』の初日舞台あいさつが実施され、松田龍平、真木よう子、大西利空(子役)、宮藤官九郎、山下敦弘監督が登壇。真木は劇中で松田が演じたぐうたらな中年男について、「経済面とか問題になってきますけど、嫌いではないです」と語った。
真木よう子、松田龍平のダメ男役に「嫌いではないけど、経済面が問題」 画像ギャラリー
本作は、北杜夫による同名小説の実写化作品。劇中では、小学生の春山雪男(大西利空)が、家に居候しているおじさん(松田龍平)と共にハワイを舞台に繰り広げる、恋と冒険の旅が描かれる。
オファーを受けた時のことを聞かれた松田は、「おじさん、きたなっていう(笑)。自分なりのおじさんを追求していきたいなと、そういう気持ちでやらせていただきました」と述懐。撮影については、「すごく妙な雰囲気というか、『なんだこれ?』っていう。皆が集まってご飯を食べるシーンにも妙な雰囲気があって、『これ、ちょっと面白いかもしれないぞ』とだんだんテンションが上がっていきました」と楽しんだ様子だった。
おじさんが一目ぼれし、ハワイに行く理由となる物語のマドンナ・稲葉エリーを演じた真木よう子は、エリーのおじさんに対する思いについて、「全く何とも思っていないわけではなかったんじゃないかと思います」とコメント。実際に恋人としてアリかを問われると、「現実的に考えて、経済面とか問題になってきますけど……。嫌いではないです」と回答。これを受けた松田は、「ぼくのことじゃないんで、おじさんなので(笑)。僕はまだまだ、おじさんじゃないぞ」と苦笑した。
当日は、ハワイが舞台になっていることに絡めて、ハワイアン航空のCAが、キャストにプアケニケニのレイ(新鮮な花々を糸でまとめたもの)をプレゼントしたほか、大西へのサプライズとして、同社からハワイ島のコナ行きペア航空券が贈られる一コマも。真木からレイを首にかけてもらった大西は「言葉が出ませんね」とはにかみ、一緒に行く相手は「探します」と笑顔で話した。(取材・文:岸豊)
映画『ぼくのおじさん』は全国公開中