織田裕二、『踊る』以来4年ぶりの映画に涙こらえる
俳優の織田裕二が5日、TOHOシネマズ日劇で行われた映画『ボクの妻と結婚してください。』初日舞台あいさつに来場し、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』以来4年ぶりの映画復帰作に感無量の表情を見せた。
余命6か月と宣告された男が、自分の代わりに家族を支えてくれる人を見つけようと奮闘するさまを描き出した本作。満員の客席を見渡した織田は「こんなに朝早くから映画に来ていただいて、本当に感無量です」と晴れやかな表情。観客は「お帰りなさい!」という言葉と共に、大きな拍手でスクリーン復帰を祝福した。「4年は長かったような、あっという間だったような……」という織田だったが、この日は瞳に浮かんだ涙を、終始こらえているようだった。
イベントには吉田羊、原田泰造、込江海翔、三宅喜重監督も来場。妻役の吉田は織田との共演を通じ、「今まで観た織田さんのイメージは熱いんだけど、どこかクールで硬派なところもあるイメージがあって。でも現場にいた子供と遊ぶのがとてもお上手で。子供好きでいらっしゃるんだなと、そういう一面が垣間見えてラッキーでした」と感じたといい、さらに「織田さんは楽しいことが大好きで、常に冗談を言って現場を盛り上げてくれた」と振り返った。
息子役の込江からは「本当に演技にまじめな人。ただ実際に仕事をすると、シーンの終わりや始まる前などに、話しかけてくれて。すごく穏やかで明るい人だったので、演技を一緒にしてやりやすかったです」と評され、“熱い男”織田は思わず「ありがとうございます」とガッツポーズ。そんなほのぼのした様子に会場は大笑いとなった。
さらに三宅監督からも「ずっと映画やお芝居のことを考えている人。朝に『監督! いいことを思いついたんですよ!』と話しかける姿がそれこそ(込江ふんする息子の)陽一郎よりも少年っぽくて。純粋な人なんだなと思いました」と評されるなど、織田が愛されている様子がうかがい知れた。
そんな撮影を振り返った織田は、「原田さんもそうですが、出ている役者さんが、みんなステキで。こんなにステキな人ばかりに囲まれている時間ってなかなかないので、寒い冬でしたけど、心はいつもポカポカしていました」と笑顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『ボクの妻と結婚してください。』は全国公開中