ブレラン続編邦題は『ブレードランナー2049』!日本要素にも期待
巨匠リドリー・スコットが1982年に発表したSF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編タイトルが『ブレードランナー 2049(原題) / Blade Runner 2049』となったことを受け、日本でも邦題が『ブレードランナー2049』(ニーゼロヨンキュウ)に決定した。2017年11月の公開を予定している。
【写真】1982年に公開された『ブレードランナー』フォトギャラリー
フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(早川書房)を原作に、2019年のロサンゼルスで、過酷な宇宙開拓から逃亡して人間社会に紛れ込んだアンドロイド“レプリカント”を追う専門捜査官デッカード(ハリソン・フォード)の葛藤を描いた『ブレードランナー』。今回の続編は、オリジナル版から数十年後の世界を描くといわれており、タイトルから、30年後の2049年が舞台になると推測できる。
ハリソンがデッカードを再び演じるほか、新キャストとしてライアン・ゴズリングが出演。リドリー・スコットが製作総指揮を担当し、『プリズナーズ』『ボーダーライン』などで独特の映像美と世界観を作り出し観客を魅了しているドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンを取る。ヴィルヌーヴ監督は、今年11月11日に新作『メッセージ』の全米公開を控えており、アカデミー賞への呼び声も高い注目株。『ブレードランナー』の世界をどのように再生させるのか。
「僕は子どもの頃から、 独特な異世界へ連れて行ってくれる個性的な映像スタイルのSF映画に惹(ひ)かれてきた。その中でも、オリジナル版『ブレードランナー』は、断トツで史上最高の傑作だ」というヴィルヌーヴ監督は、ハリソンから数々のアドバイスを受けているとのこと。オリジナルメンバーに自分たち新人が加わった製作陣について「やる気に満ちた最高のチームだよ。僕らに失敗という選択肢はないんだ」と並々ならぬ意気込みを語っている。
現在公開されている本作のビジュアルは、ヴィルヌーヴ監督、リドリー、ハリソン、ライアンの四人を捉えたオフショットと、オリジナル版を彷彿させるネオン街を描いたコンセプトアートのみ。アジア風の街並みの中には、日本のお茶の広告を思わせる看板も描かれており、前作同様に日本要素もふんだんに取り入れられているのか、期待が高まる。(編集部・入倉功一)