のん、三度の食事や洗濯が苦手だった…心境の変化明かす
能年玲奈から改名した女優・のんが12日、テアトル新宿で行われたアニメーション映画『この世界の片隅に』の初日舞台あいさつに登壇し、本作から大きな影響を受け、気持ちの変化があったことを明かした。イベントには、片渕須直監督、音楽を担当したシンガー・ソングライターのコトリンゴも出席した。
本作は「長い道」「夕凪の街 桜の国」などで知られる、こうの史代のコミックを、テレビアニメ「BLACK LAGOON」シリーズや『マイマイ新子と千年の魔法』などの片渕監督がアニメ化した人間ドラマ。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ18歳の少女・すず(のん)が戦禍の激しくなる中で懸命に生きていこうとする姿を描く。
すずの声優を務めた感想をのんは、「すずさんのお料理や生活することを楽しんでいる姿が印象的でした。節約するためにリサーチしたり着物をリサイクルしたり、一生懸命だけど楽しんでいるのがすてきだと思いました」と思い入れたっぷりに回答。
自身も大きく影響を受けたそうで「それまで自分自身が生活をする才能がなくて。毎日三食ご飯を食べたりお洗濯したりが苦手でしたけど、そうする楽しさがわかってきて、生活が楽しくなりました」と気持ちの変化を報告した。
また、映画にちなんで日々で幸せを感じるひとコマを聞かれると、のんは「どっちかにしているんですけど、ポテトチップスとチョコレートを食べることです。今は制限していて、仕事が一息ついて次の日に何もない日しか食べないようにしてます。それでも1日チョコレートは1個と決めているので、食べる時が一番幸せです」と照れくさそうに明かした。
すると、すかさず片渕監督が「こないだ『チョコレートは食べちゃダメなんです』ってキャラメルをたくさん食べていたよね」とツッコミを入れ、のんは「キャラメルはまだ制限していなくて」と独自ルールを語り笑いを誘った。(取材・文:中村好伸)
映画『この世界の片隅に』は公開中