「逃げ恥」の星野源に女子が夢中になるワケ
海野つなみ原作の連続テレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系・毎週火曜よる10時)で派遣切りにあったヒロイン・森山みくり(新垣結衣)と“契約結婚”をしたIT企業サラリーマン・津崎平匡にふんし、飛ぶ鳥落とす勢いの星野源。右肩上がりの視聴率をたたき出し、社会現象を巻き起こした本ドラマも残すところあと2話。「逃げ恥ロス」が叫ばれるなか、世の女性をとりこにした津崎平匡の魅力を今さらながら振り返ってみた。(編集部・石井百合子)
清潔感あふれるシャツファッション
平匡の勤務先のIT企業は、自由な社風ということもあってファッションも目に楽しい。夏でも冬でも基本的にシャツを着用。ホワイト、ベージュ、水色、ネイビー、グレー、ギンガムチェック、ストライプ、クレイジーと色&柄もバラエティー豊かで、几帳面な性格を表すかのような清潔感あふれる着こなしが大好評。ブランドはFRED PERRY(フレッドペリー)、FLASH REPORT(フラッシュリポート)、a.v.v.(アー・ヴェ・ヴェ)、NOLLEY'S(ノーリーズ)などと言われている。こざっぱりしているもののメガネやくじらなど、さりげなくかわいいワンポイント刺繍に胸キュン。
焦ったときのリアクションがかわいい
“契約結婚”を始めたばかりのころはみくりに特別な感情を抱き始める自分にあたふたしていた平匡。悩んだ挙句、より距離を持てるようにと1LDKから2LDKのマンションに引っ越そうとやっきになった平匡に、みくりが「引っ越しはわたしのためではなく平匡さんのためでは? 今そんなに必要ですか?」と迫ったところ、平匡はメガネに手をかけ静かに動揺。あるときみくりが「シェア婚」で風見(大谷亮平)の家に通うようになってから、彼女に恋人ができる可能性を考え思い詰めた平匡は、傷つかないために雇用契約に「結婚したい相手ができたときには速やかに解除」と追加。しかし、みくりは一枚上手で「わたしの恋人になってもらうのが一番の解決策」と大胆な提案。すると、平匡は驚きのあまり立ち上がり家の中をウロウロ。普段は冷静でポーカーフェイスなだけに、そんな慌てっぷりはかわいいものです。
ごはんを「おいしい」と食べてくれる
「野菜たっぷり巣ごもり卵」「さんまの蒲焼き」「オムハヤシ弁当」「かぼちゃのそぼろあんかけ」「さっぱり親子雑炊みくり風」……どんな時も手を抜かず、愛情を込めたご飯を作るみくりを「君の作る料理が好きだ」と褒める平匡。雇用関係といえど、「この間の炊き込みご飯おいしかったです」など常に感謝の気持ちを忘れない平匡の誠実さは重要なポイント。毎日のことだからこそ、「おいしい」と言ってもらえれば喜んでもらえるものを作ろうと励みになるもので、こうした平匡の姿勢は全主婦にとっての理想ではなかろうか。
どこまでもいちず
彼女いない歴35年。自ら「独身のプロ」と称し、恋愛を必要としなかった平匡だけど“契約結婚”したみくりと同居するうちに「みくりさんが僕のこと好きならいいのに」と思うように。同僚のハイスペックイケメン・風見がみくりに関心をもち、風見との週に一度の「シェア婚」がスタートし、2人の関係にやきもきしながらもみくり以外の女性には目もくれない。自尊心(自分を肯定すること)が低く、みくりと釣り合わないとコンプレックスに悩み、何かと壁をつくってしまうこじらせ時期もあったけど、そんな不器用さも◎。「今日はちゃんと先に寝てください」「僕らの罪悪感は僕らで背負う」「(言葉の)浸透力半端なーーーーい!」など名言も多数。
唐突に見せる「男」の顔
第6話で温泉旅行から帰りの電車の中で見せたみくりへの「不意打ちキス」で、世の女性を絶叫させた平匡。「手を握るか、握るまいか」の次元だったのに、いきなりキスに至った急展開を誰も予測できず「神回」と話題になった。女性の免疫がなく、自らアクションを起こすことはまずなかった平匡だけど、これ以降、みくりが家出をすれば実家まで迎えに行き、「わたしばっかり好きになっている」と思い詰めるみくりには「僕も好きですよ?」とストレートに思いを告げ、別の女性と一緒にいる姿にやきもちをやくみくりを「かわいいなぁ」と優しくなだめ、急激に「男らしく」成長。さらには「一緒にいますか、朝まで……」の殺し文句に、「平匡さん可愛いし、かっこいいしで文句なしです」「死にました」「今週も一週間頑張れそうです」など悶絶する視聴者が続出している。ハグのほか「頭なでなで」などスキンシップの仕方もどこまでもキュートで、ポイント高し。