日本人監督「おさるのジョージ」ドキュメンタリー、世界配給決定
世界中で愛読されてきた絵本「おさるのジョージ」のドキュメンタリー映画『モンキー・ビジネス:ザ・キュリオス・アドベンチャーズ・オブ・ジョージズ・クリエイター(原題) / Monkey Business : The Curious Adventures of George’s Creators』の世界配給権が、ザ・オーチャードに決定したと The Hollywood Reporter が報じている。
同ドキュメンタリーは、絵本「おさるのジョージ」の著者H・A・レイとマーガレット・レイ夫妻について、日本人監督・山崎エマが、300箱もの段ボールに入ったアーカイブ資料の使用許可を得て製作した作品。撮影終了後にはクラウドファンディングサイトKickstarterで、編集段階に必要なアニメ映像の資金も得ていた。
今回の決定について山崎監督は「おさるのジョージの著者、レイ夫妻のアドベンチャーあふれる人生をできるだけ多くの人に知ってもらいたいと願って、映画製作に取り組んできました。配給会社オーチャードをパートナーに迎え、2017年には世界中の人たちに、この作品を届けられることを大変うれしく思います。日本の皆様にもぜひ観てもらいたいです!」とコメントした。
レイ夫妻はナチスの侵攻を逃れてフランスを離れ、アメリカに移住して、世界中で人気を博すことになった絵本「おさるのジョージ」を描いた。これまで「おさるのジョージ」はテレビアニメやアニメ映画として手掛けられてきたが、ドキュメンタリーは初めて。さらに現在は、ユニバーサルの下で実写化も進められている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)