ゴールデン・グローブ賞発表!最多は『ラ・ラ・ランド』!ノミネートされた7部門全てで受賞
現地時間8日、第74回ゴールデン・グローブ賞授賞式が米ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで行われ、デイミアン・チャゼル監督の映画『ラ・ラ・ランド』が作品賞(コメディー/ミュージカル)、女優賞(コメディー/ミュージカル)、男優賞(コメディー/ミュージカル)、監督賞、脚本賞、音楽賞、歌曲賞という最多7部門で受賞を果たした。最多7部門ノミネートを果たしていた本作が、その全ての部門で受賞するという快挙を成し遂げた。また、7部門の受賞はゴールデン・グローブ賞(映画部門)史上最多でもある。
歌曲賞受賞!映画『ラ・ラ・ランド』より「City Of Stars」
鬼音楽教師と学生の狂気のレッスンを活写して映画界を驚かせた『セッション』のチャゼル監督が長年温めてきた本作は、とびきりロマンチックでコミカル、それでいて切ないオリジナルのミュージカル。本格的なジャズを演奏できる自分の店を持ちたいと願うセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と女優志望のミア(エマ・ストーン)が出会って恋に落ち、互いを鼓舞して夢を追い続ける姿をかつてのミュージカル映画への愛を詰め込んで描いている。
『デッドプール』のライアン・レイノルズを抑え、男優賞(コメディー/ミュージカル)の受賞者として舞台に上がったライアン・ゴズリングは「ライアン・レイノルズと間違えられるのはこれが初めてではありません。でも、もう(舞台に上がってしまったし)しょうがないよね」とジョーク。「この賞は3人のものです」とチャゼル監督、共演のエマに感謝した。女優賞(コメディー/ミュージカル)を受賞したエマは「夢を抱き、くじけてもまた立ち上がるあなたに贈ります」と感激の面持ちで語った。
オープニングはニコール・キッドマン、エイミー・アダムス、ライアン・レイノルズ、ジャスティン・ティンバーレイクら豪華俳優陣が登場する『ラ・ラ・ランド』のパロディーで始まるなど、初めから終わりまで『ラ・ラ・ランド』一色の授賞式となった。
それに続く2部門での受賞となったのは、ポール・ヴァーホーヴェン監督とイザベル・ユペールがタッグを組んだフランス映画『エル(原題) / Elle』(外国語映画賞、女優賞(ドラマ))だった。(編集部・市川遥)
映画部門の受賞結果は以下の通り。
■作品賞(ドラマ)
『ムーンライト』
■作品賞(コメディー/ミュージカル)
『ラ・ラ・ランド』
■男優賞(ドラマ)
ケイシー・アフレック 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
■男優賞(コメディー/ミュージカル)
ライアン・ゴズリング 『ラ・ラ・ランド』
■助演男優賞
アーロン・テイラー=ジョンソン 『ノクターナル・アニマルズ(原題) / Nocturnal Animals』
■女優賞(ドラマ)
イザベル・ユペール 『エル(原題) / Elle』
■女優賞(コメディー/ミュージカル)
エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』
■助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス 『フェンシズ(原題) / Fences』
■監督賞
デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
■脚本賞
デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
■音楽賞
『ラ・ラ・ランド』
■歌曲賞
「City of Stars」 『ラ・ラ・ランド』
■外国語映画賞
『エル(原題) / Elle』(フランス)
■アニメーション作品賞
『ズートピア』
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