リーアム・ニーソンがモーション・キャプチャーに初挑戦!木の怪物になる
映画『96時間』『沈黙-サイレンス-』などのリーアム・ニーソンが、新作映画『ア・モンスター・コールズ(原題) / A Monster Calls』について、昨年12月10日(現地時間)、ニューヨークのウォルドルフ=アストリアホテルで行われたインタビューで語った。
同級生からイジメられていた少年コナー(ルイス・マクドゥーガル)は、病に苦しむ母親(フェリシティ・ジョーンズ)のもとを離れ、疎遠だった祖母(シガーニー・ウィーヴァー)のもとで暮らし始めることになる。ところがある日、目の前に現れた木の怪物(リーアム)から3つの物語を聞かされたコナーは、やがてその怪物から勇気、喪失、忠誠を学び、成長していくというストーリー。パトリック・ネスの小説「怪物はささやく」を映画『インポッシブル』『永遠のこどもたち』などのJ・A・バヨナ監督が映画化した。
木の怪物を演じるため、モーション・キャプチャーに初挑戦したことについてリーアムは「撮影初日、自分の姿が滑稽に思えた。なぜなら、着ぐるみのようなものを着せられて、あらゆるところに卓球ボールのサイズくらいのものが付けられ、それがセンサーと繋がっていて、後ろには5人のオタク(スタッフ)が監視していたからね(笑)。そのうえ、モーションキャプチャー用のメイクが僕の顔に施され、さらに、70台のカメラが僕の周りを囲んでいた。僕は、小さな人形の前で演技をしていて、一方ルイスはカメラから外れたところで、(僕の感情を引き出すように)演じてくれていたんだ」とかなり興味深い撮影だったと説明した。
映画『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』にも出演したルイスは、今作で主人公コナー役に抜てきされた。そんなルイスとの共演について「彼はシェイクスピアの舞台俳優のように、さまざまな感情の起伏を表現できるんだ。それが自然に表現されているから素晴らしい。リアルで、感傷的な演技ではないところも良いんだ」と絶賛。彼の演技は目を見張るものがあるという。
さらにバヨナ監督について「彼は、今作のように子どもたちの演技をうまく引き出すことができれば、やがてスティーヴン・スピルバーグのような存在になるだろう。『インポッシブル』を観たが、彼は良い子役をキャスティングしている。それに彼が映画『パンズ・ラビリンス』のチームとタッグを組んでいることが魅力的だ」と期待を寄せた。そんなバヨナ監督は、映画『ジュラシック・ワールド』続編の撮影が控えている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)