水谷豊はMr.バネ!反町隆史もアッと驚く立ち回り
大人気ドラマシリーズ「相棒」の劇場版最新作『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』で主演を務めた水谷豊が、本作でこれまでにない大立ち回りに挑み、4代目“相棒”役の反町隆史を驚かせた。
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2000年に番組がスタートし、現在season15まで続いている『相棒』。水谷が演じる杉下右京は真実を追求するあまり上層部からは煙たがられるが、その鋭い洞察力と推理力で事件を解決してきた頭脳派。これまで犯人を追いかけ、逮捕するという役割は、もっぱら若い相棒たちが担ってきたが、今回の劇場版の右京は、今までになくアグレッシブ。無差別テロを起こそうとする犯人一味を追いかけて、反町演じる冠城亘と走り回り、逃げる敵と格闘する。
中でも目を引いたのは、パレード中の道路を封鎖するために置かれたポール(ガードレールの高さ程度)を颯爽と跳び越えるシーン。水谷は「みんなから驚いたって言われるんです」と苦笑しつつ「でも現場に入ってみてポールが目に入ったので、これは(ポール跳びのシーンが)あるなと。むしろ、ポールがあったおかげで見せ場になった」と役者魂を覗かせる。
傍で見ていた反町も、「普通なら、危なくって片足ずつまたいでもおかしくない高さなんです。そこを水谷さんはパッと跳んだ。靴底にバネでも仕込んでるんじゃないかと思うぐらい、もはや“Mr.バネ”です」と褒めちぎる。さらにはクライマックスではある人物をかばうため、冠城が絶叫するほど右京が体を張る一幕もあり、水谷のアクロバティックな動きに驚かされる。
今年の誕生日で65歳になる水谷。だが、年齢など微塵も感じさせない。むしろ、軽快な動きが往年の傑作ドラマ「傷だらけの天使」(1974~1975)や「熱中時代 刑事編」(1979)などで活躍した姿を彷彿させ、当時をなつかしく思うファンも少なくないだろう。もっとも、演じた右京と同様、前向きで「俳優として、ここからまだまだ先に行こうという気持ちがある」と意欲的な水谷。seazon14から加入した相棒役、反町を“ソリ”と呼び、撮影中も雑談をしたり、息の合ったところを見せる。「将来的に右京と冠城がどうなっていくかは話し合っていないけれど、今回の劇場版を経て2人の関係性が深まり、魅力的になっていけばいいと思う」と締めくくった。『相棒』ワールドの新たな歴史が始まる劇場版。国民的人気シリーズはまだまだ続くようだ。(取材・文:前田かおり)
映画『相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断』は2月11日より全国公開