行ってみたい!『ラ・ラ・ランド』ロサンゼルス撮影地を一挙紹介!
映画『セッション』のデイミアン・チャゼル監督がメガホンを取り、ロサンゼルスを舞台に女優の卵ミア(エマ・ストーン)と売れないジャズピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)が恋と夢の狭間で揺れ動くさまを描いたミュージカル『ラ・ラ・ランド』から、主人公たちの物語を色鮮やかに彩っているロマンチックな街、ロサンゼルスの劇中ロケーションの数々が新場面写真とともに一挙明らかになった。
■ミア&セブ、最悪すぎる出会い【110フリーウェイと105フリーウェイの交差点】
ロサンゼルスでの途方に暮れるような交通渋滞で出遅れたミアに、激しくクラクションを鳴らしてきた男こそセブだった。そんな最悪の出会いを果たすオープニングが撮影されたのは、ロサンゼルス国際空港から東に伸びる105フリーウェイと、南北に伸びる110フリーウェイが交差する場所。オープニングから一気に観客を引き込む圧巻の群舞シーンの撮影は、週末にフリーウェイの一部を閉鎖し、40℃近くある中ほんのわずかな時間で行われた。ここからは遠くにダウンタウンの摩天楼が見える。
■夢がつまっている、ミアのバイト先【ワーナー・ブラザースのスタジオ】
女優になる夢を叶えようと、田舎町からロサンゼルスへ出て来たミアが、バリスタとして働きながら、オーディションを受ける日々を送るスタジオのカフェ。映画に出てくるこのカフェの外の風景は、実際にワーナー・ブラザースで撮影されたもので、ショップの内観は、映画のために作られたセットだという。
■セブ&ミアの波長が合う美しいダンスシーン!【グリフィス・パーク内のFern Dell Park】
映画のポスタービジュアルにも使用された、イエローのドレスを着たミアがセブとダンスをするとっても印象的なシーンが撮影されたのがグリフィス・パーク内のFern Dell Park。グリフィス・パークの広大な敷地には、ゴルフコース、テニスコート、動物園などがあり、地元の人に愛されているスポットだ。ちなみに、このシーンでの楽曲「A Lovely Night」はエマのお気に入り。セブとミアの波長が初めて合う瞬間で、6分にも及ぶシーンがカット無しで撮影された。
■幻想的なワルツにうっとり…【グリフィス・パーク天文台/プラネタリウム】
ミアとセブがこっそり訪れるのが、グリフィス・パークの中にある天文台。ここは、過去に『理由なき反抗』から『イエスマン “YES”は人生のパスワード』など、数多くの映画のロケに使われている。プラネタリウム内部のシーンは、撮影用に作られたセットで撮影されたそう。振付師マンディ・ムーアにとって、本作一番の見どころはこのプラネタリウムのナンバーで、ワイヤーの上でライアンとエマがワルツを踊るという構成にし、「無重力ダンス」と名付けた。
■セブ&ミア、すれ違いのきっかけになる場所?【The Lighthouse Cafe/ジャズバー】
セブが演奏しているジャズバーの内観シーンは、ロサンゼルスにあるレストランやバーの場所を借り、映画にふさわしい飾りつけで撮影されている。ただし、店の名前が大きく書かれた外壁が出てくる「The Light House Cafe」は、ハモサ・ビーチに実在するジャズバー。セブとミア2人の心がすれ違うきっかけをつくる人物キース(ジョン・レジェンド)と出会う場所。
■行ってみたい!2人のデートスポット!【エンジェルズ・フライト/ケーブルカー】
デート中のミアとセブが乗るのが、ロサンゼルスのダウンタウンを南北に走っているヒル・ストリートにあるエンジェルズ・フライトという名の、ランドマークに指定されているケーブルカーだ。現在は動いていないが、この映画の撮影のために、特別に動かしてもらったそう。このケーブルカーの乗り場から道を渡ってすぐのグランド・セントラル・マーケットも、映画の中にちらりと登場する。
第74回ゴールデン・グローブ賞では、史上最多となる7部門(作品賞、主演男優賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞、作曲賞、主題歌賞)を受賞する快挙を成し遂げた本作。第89回アカデミー賞では、『タイタニック』にならぶ史上最多14ノミネートを達成しており、どこまで受賞記録をのばせるかにも期待が高まっている。(編集部・石神恵美子)
映画『ラ・ラ・ランド』は2月24日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国公開