おかあさんといっしょ、新・うたのお兄さんの経歴は?交代会見で「バトンとても重たい」
NHKの子供番組「おかあさんといっしょ」出演者交代発表会見が17日に同局内で行われ、“新・うたのお兄さん”となる花田ゆういちろうが出席。歴代最長の9年間にわたり子供たちに親しまれてきた“うたのお兄さん”の横山だいすけと交代する花田は、「だいすけお兄さんから受け取るバトンはとっても重たく、プレッシャーを感じています」と素直な思いを明かしつつ、自ら作り上げる新生「おかあさんといっしょ」に気合を込めた。
【写真】交代会見中、だいすけお兄さんの卒業に泣くあつこお姉さん
4月から12代目うたのお兄さんとして出演する花田は、東京都出身。国立音楽大学で声楽を学び、文学座付属演劇研究所を卒業した経歴を持ち、学生時代には子供好きが高じて、児童合唱団の指導を行う活動もしていたという。本役はオーディションで獲得。花田は「まさか自分がやらせていただくことになるとは夢にも思っていなかったので、とても驚いていますが、とてもうれしいです」と笑顔。そして、「(うたのお姉さんの)あつこお姉さん、先輩方、子供たちと共に自分なりのうたのお兄さんを深めていきたい」と宣言した。
一方で卒業する横山は、「子供たちに勇気や希望を届けたいと思い、高校生の時からうたのお兄さんになることが夢だった」お兄さん。初回収録の時は「緊張で頭が真っ白になったけど、関わっている皆が笑顔で僕を受け入れてくれた」と振り返り、「夢に思った通りのお仕事で、毎日楽しく過ごすことができました」と充実した表情を見せた。卒業を決めた理由は、本番組が50周年を迎え、歴代のスタッフやキャストとコンサートに立ったり話をしたりする中で番組の変化や進化を感じ、「自分は60周年に向けて何ができるだろう?」と考えたときに自然とその二文字にたどり着いたという。「たくさんの人に支えられて走ってこられたことが宝です」と胸を張る横山は、引き続きの番組への応援をお願い。自身の今後については「子供たちの顔を見ながら歌える仕事を使命と感じているので、子供向けミュージカルや舞台をやっていきたい」と声を弾ませていた。
「おかあさんといっしょ」は、2~4歳児を対象に、お兄さんお姉さんと一緒にスタジオで楽しく展開する歌や体操、人形劇やアニメーションなどで構成された教育エンターテインメント。この日は“うたのお姉さん”の小野あつこも来場。時おり涙を流しながら、横山の卒業を惜しみ、花田の新加入を喜んでいた。(取材/錦怜那)
「おかあさんといっしょ」は毎週月~土のあさ8時~8時24分にNHK Eテレで放送中