アカデミー賞作品賞『ムーンライト』3・31公開前倒し決定!
先日発表された第89回アカデミー賞で作品賞を“逆転”受賞した映画『ムーンライト』が、当初予定していた4月28日の公開日を繰り上げ、3月31日より公開規模を大幅に拡大して日本公開されることが決定した。
アカデミー賞授賞式では前代未聞の誤発表に見舞われながらも、作品賞に輝いた『ムーンライト』。作品賞に加え、脚色賞・助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の見事3部門受賞を達成した。その快挙を祝うとともに、「少しでも早く劇場で鑑賞したい」という多くの人々からの要望を受け、日本での緊急前倒し公開が決まった。
アカデミー賞の歴史において、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)をテーマにした映画として初めて作品賞を受賞した本作は、自分の居場所を探し求める主人公シャロンの姿を3つの時代にわけつづった愛の物語だ。色彩豊かな映像美と情緒的な音楽で、人種、年齢、セクシュアリティを超える普遍的な感情を映し出す。
それぞれの時代で主人公シャロンを演じた3人の俳優は、監督のこだわりにより、同じ内面を感じさせる“目”を基準にキャスティングされた。それが功を奏し、3人の俳優がそれぞれの時代を演じているにもかかわらず違和感を感じさせず、1人の人間として感情の揺れ動きを見事に体現している。
そのほかキャストには、主人公の母親に『007』シリーズのナオミ・ハリス、少年の父親代わりになる男に人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」で人気を博したマハーシャラ・アリが名を連ねている。バリー・ジェンキンズ監督がメガホンを取り、ブラッド・ピットがエグゼクティブプロデューサーを務めた。2016年のテルライド映画祭での上映を皮切りに、批評家の圧倒的な支持を得てオスカー前哨戦では多くの作品賞に輝き、ついにはアカデミー賞にて作品賞受賞と、その実力を知らしめた本作の日本公開に胸が高まるばかり。(編集部・石神恵美子)
映画『ムーンライト』は3月31日よりTOHOシネマズシャンテ他にて全国公開