『キングコング:髑髏島の巨神』が週末のキングに!R指定『ウルヴァリン』も好調
全米ボックスオフィス考
先週末(3月10日~3月12日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、トム・ヒドルストン主演のアドベンチャー大作『キングコング:髑髏島の巨神』が興行収入6,102万5,472ドル(約70億1,792万9,280円)で首位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル115円計算)
『キングコング:髑髏島の巨神』は、レジェンダリー・ピクチャーズとワーナー・ブラザースが手掛ける“巨大生物フランチャイズ”の第2弾。第1弾は『GODZILLA ゴジラ』(2014)であり、同作のオープニング興収9,318万8,384ドル(約107億1,666万4,160円)には及ばなかったものの、期待された以上の数字をきっちり稼ぎ出した。監督は、人気ゲーム「メタルギア ソリッド」のハリウッド映画版でメガホンを取ることも決まっている新鋭ジョーダン・ヴォート=ロバーツ。
レジェンダリーとワーナーの“巨大生物フランチャイズ”は、第3弾『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(原題) / Godzilla: King of Monsters』(2019年3月22日全米公開)、第4弾『ゴジラVSコング(原題) / Godzilla vs. Kong』(2020年5月29日全米公開)と続いていく予定だ。
ヒュー・ジャックマンが今作をもってウルヴァリン役からの卒業を明言している『LOGAN/ローガン』は興収3,811万2,425ドル(約43億8,292万8,875円)でワンランクダウンの2位。累計興収は1億5,291万9,158ドル(約175億8,570万3,170円)となり、公開2週目にして『ウルヴァリン:SAMURAI』(2013)の最終興収を抜いた。シリーズ初のR指定作品でありながら、シリーズ最大のヒット作となるのは時間の問題だ。
公開3週目の、人種差別を題材にした異色ホラー『ゲット・アウト(原題) / Get Out』も興収2,074万3,440ドル(約23億8,549万5,600円)でワンランクダウンの3位と引き続き好調。450万ドル(約5億1,750万円)という低予算作品だが、累計興収1億1,072万5,285ドル(約127億3,340万7,775円)を上げる大ヒットとなっている。
今週末は、エマ・ワトソン主演のディズニー実写版『美女と野獣』や、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督が脚本を手掛けたホラー『ザ・ベルコ・エクスペリメント(原題) / The Belko Experiment』などが公開される。(編集部・市川遥)
3月10日~3月12日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『キングコング:髑髏島の巨神』
2(1)『LOGAN/ローガン』
3(2)『ゲット・アウト(原題) / Get Out』
4(3)『ザ・シャック(原題) / The Shack』
5(4)『レゴバットマン ザ・ムービー』
6(6)『ビフォア・アイ・フォール(原題) / Before I Fall』
7(7)『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』
8(5)『ジョン・ウィック:チャプター2』
9(10)『ラ・ラ・ランド』
10(9)『フィフティ・シェイズ・ダーカー』