「カルテット」松たか子の壮絶な過去に号泣する視聴者続出
14日に放送されたテレビドラマ「カルテット」(TBS系)第9話で松たか子演じるヒロイン、真紀の壮絶な過去が明らかになるとともに、追い詰められた真紀に対するすずめ(満島ひかり)らカルテットメンバーたちの真摯な反応に号泣する視聴者が続出している。
真紀が別人になりすましていたという衝撃的な事実が発覚した第8話に続き、ついに真紀の素性が明かされた第9話。刑事の大菅(大倉孝二)と真紀の元姑(もたいまさこ)のやりとりによると、真紀の本名は「ヤマモトアキコ」。
悲劇の始まりは幼少期に母親がアキコをかばって自転車事故で亡くなったこと。そして義理の父から絶え間なく暴力を受けていた彼女は、ある女から300万円で戸籍を買って姿を消し、「早乙女真紀」として生き始めた。同時期に義理の父が死亡していたことから、刑事はアキコが事件と何らかのかかわりがあるのではないかと疑っているのだという。さらに、大菅とアキコの元夫・幹生(宮藤官九郎)の会話では、アキコの母親が死亡した事件の加害者家族は賠償金を支払い続け一家離散しており、アキコの身の上に複数の悲劇が絡み合っていることがわかる。
そしてついに大菅が別荘を訪れ真紀に任意同行を求めた日。すずめ、諭高(高橋一生)、司(松田龍平)に、涙ながらに過去を打ち明けようとする真紀を、すずめは「言わなくていい」「過去なんて関係ない。わたしたちは今の真紀さんが好きなんだから」と阻止。ありのままの真紀を受け入れようとするメンバーの思いやりに、ドラマ放送終了後、公式Twitterに「すずめちゃんのまきさんを説得する言葉で号泣してしまいました!」「とりあえず涙が止まらない」「鳥肌でした、号泣でした」「皆のそれぞれがそれぞれへ想う愛、ぼんやりと感じてはいたものの、今回ではっきりくっきりとそれが形になったように感じました」と胸をつまらせる視聴者からのリプライが続々と寄せられた。
そのほか、別荘の売却が決まった際の諭高の「飢え死上等、孤独死上等。僕は皆さんの、ちゃんとしてないところが好きなんです」「僕はもう人生をやり直すスイッチは押さない」、すずめの「(真紀は)裏切ってないよ。人を好きになることって、絶対裏切らないから」「好きになったとき、人って過去から前に進む」など名ゼリフのオンパレード。ラストで真紀が去った後、諭高が部屋で一人号泣する姿に涙を誘われたファンも多く、クライマックスにふさわしい泣けるエピソードに仕上がった。一方、司がメンバーに観せたB級映画のDVD(“スターシップVSゴースト”)が全く盛り上がらない様子で、メンバーが口々に「これっていつから面白くなるの……」「っていうかゴーストはどこにいるんですか?」と突っ込みまくり、司が「だから……これはそういうのを楽しむ映画なんですって」と返すユーモラスな場面もみられた。
21日に放送される最終回ではカルテットを解散したメンバーたちの1年後の物語が展開する。(編集部・石井百合子)