『ラ・ラ・ランド』の成功に、実写版『美女と野獣』も期待!
映画『アナと雪の女王』でオラフの声優を務めた俳優のジョシュ・ギャッドが、ディズニー最新作『美女と野獣』について、3月15日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。
呪いで野獣の姿になった王子(ダン・スティーヴンス)と、聡明で美しい心を持ったベル(エマ・ワトソン)の恋の行方を描いたファンタジック・ラブストーリー。ベルに思いを寄せ、野獣に襲いかかる悪役ガストンをルーク・エヴァンス、そのガストンの手下、ル・フウをジョシュが演じた。先週末(3月17日~3月19日)の全米ボックスオフィスランキングで、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)のオープニング興収をも上回る大ヒットで初登場1位に輝いた。
人気アニメ映画の実写化についてジョシュは「プレッシャーを感じなかったのはビル・コンドン監督のおかげさ。『シカゴ』や『ドリームガールズ』など、彼が手掛けた作品はどれも素晴らしい。彼は今作に登場する全てのキャラクターに、オリジナルの要素を加えることを話していた」と明かした。ジョシュは当初、燭台のルミエールを演じたかったそうだが、ディズニー側からル・フウ役を依頼されたという。「あの背が60センチしかない小太りな男で、歯も欠けているやつかと思ったんだけど、『あなた以外に、誰もあの役に適した俳優がいない』と説得されたんだよ」。
今作で登場するル・フウは、ディズニー映画初のゲイのキャラクターとして描かれており、大きな話題になった。「あえて別の気質を持った役柄にしたかった。実写版のル・フウは、良心を持っている。彼はガストンを崇拝しているが、ガストンの行動には、やみくもに従ってはいない。やがて彼は、城にいる野獣が本当の野獣なのか、それとも民衆を束ねるフリをしてベルを手に入れようとするガストンが本当の野獣なのかを考え始め、最後にそれ(ガストンが野獣であること)に気付くんだ」。
アメリカでミュージカル俳優として知られるジョシュは、「もっとミュージカルに参加したい。僕は舞台『スペリング・ビー』『ブック・オブ・モルモン』や映画『アナと雪の女王』で、ミュージカルのスキルを披露してきた。さらに最近は映画『ラ・ラ・ランド』が成功したし、この『美女と野獣』も評価されたら、ハリウッドはより多くのミュージカル作品を手掛けると思う」と期待を込めて語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)