「ブレイキング・バッド」屋根に投げられたピザがホールだった理由
米テレビドラマ「ブレイキング・バッド」でブライアン・クランストン演じるウォルター・ホワイトが、家の屋根にピザを丸ごと投げるシーンがあるが、なぜホールのままでスライスされていなかったかをクリエイターのヴィンス・ギリガンがRedditのQ&Aで説明した。
Esquire誌によると、2010年の米放送以来、投げられたピザがスライスされていなかったことがファンの間で議論され続けていたという。その後のエピソードでジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)が自宅でパーティーを開いているシーンがあり、配達されたピザがスライスされていないことが話題に上り、ホールのままで届けることでコストを客に還元していると説明しているのだ。
ファンの一人がヴィンスに、これはつじつま合わせに考えられたシーンだったのかと聞いたところ、ヴィンスはその通りだと説明している。
「そうだよ! ピザを屋根に投げるシーンの撮影前に、ピザをスライスするべきか入念な話し合いがされたんだ。物理学者のみんなならわかると思うが、スライスされたピザを投げたら遠心力や角運動量(とかなんとか)でバラバラになってしまう。でも、みんなが思っているように、スライスしていないピザを売るピザ屋なんてあるわけがない。そこで、(「コストを客に還元しているんだ」のシーンで)説明をする必要があると思ったんだ。じゃないと視聴者が義憤に駆られるからね」と裏話を明かしている。
2015年にはウォルターの家の外観として使われたニューメキシコ州にある家に聖地巡礼をするファンが屋根にピザを投げることもあり、警察が警備を強化したことがニュースになった。(澤田理沙)