ハリウッド脚本家『ズートピア』は自分のアイデアと訴え 米ディズニー虚偽と反論
第89回アカデミー賞で長編アニメ映画賞に輝いたディズニーの人気アニメーション『ズートピア』は自分のアイデアを盗用して作られたものだとして、映画プロデューサーで脚本家のゲイリー・ゴールドマンが、現地時間21日にカリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地裁に告訴したと、Deadlineなど各メディアが報じた。
申し立てによるとゲイリーは、2000年と2009年の2度にわたり、まさに「ズートピア」という作品のアイデアを、作品概要やキャラ設定、イラストといった資料と共に米ディズニーに対して売り込んでいたとのこと。当時は興味を持たれることなく終わったが、その後に、彼のアイデアをコピーした『ズートピア』が作られたと主張している。
ゲイリーは映画『トータル・リコール』『ネイビー・シールズ』の脚本や『マイノリティ・リポート』の製作総指揮などにクレジットされている業界人。訴えの中で彼は、『ズートピア』の関連商品の売り上げなども含めた損害賠償を請求しているという。
この訴えをうけて米ディズニーのスポークスマンは声明を発表。ゴールドマンの訴えは「明らかに虚偽の申し立てだらけ」だといい、彼が製作していない大ヒット映画の所有権を主張する「無節操な試み」だと攻撃。徹底的に法廷で争う姿勢を見せている。(編集部・入倉功一)