ディズニー実写版『美女と野獣』ミュージカル映画史上最大のヒット作に!
全米ボックスオフィス考
先週末(3月24日~3月26日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、エマ・ワトソン主演のディズニー実写版『美女と野獣』が興行収入9,042万6,717ドル(約103億9,907万2,455円)で2週連続となる首位を獲得した。2週目の週末興収としては、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ジュラシック・ワールド』『アベンジャーズ』に次いで歴代4位となる好成績。累計興収は3億1,903万2,604ドル(約366億8,874万9,460円)に達し、早くもミュージカル映画(実写)史上最大のヒット作となっている。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル115円計算)
ベル役のエマをはじめ、野獣役のダン・スティーヴンス、悪役ガストン役のルーク・エヴァンス、燭台のルミエール役のユアン・マクレガーらが作曲家アラン・メンケンの名曲の数々を歌い上げる本作。監督も、『シカゴ』の脚本を手掛け、『ドリームガールズ』は監督もするなどミュージカルに造詣の深いビル・コンドンとベストメンバーがそろった。
ちなみに歴代ミュージカル映画ランキング2位は最終興収1億8,875万5,690ドル(約217億690万4,350円)の『グリース』(1978)で、3位『シカゴ』(2002)、4位『ラ・ラ・ランド』(2016)、5位『レ・ミゼラブル』(2012)と続いている。
アメリカ版スーパー戦隊の劇場版『パワーレンジャー』は興収4,030万288ドル(約46億3,453万3,120円)で初登場2位。1990年代の特撮シリーズがベースだが18歳以下の若者受けも抜群によく、今後も順調に数字を伸ばせそう。
その一方で、ライアン・レイノルズ、ジェイク・ギレンホール、真田広之共演の宇宙スリラー『ライフ』および、テレビシリーズ「白バイ野郎ジョン&パンチ」を基にしたマイケル・ペーニャら主演のアクションコメディー『チップス(原題) / CHiPS』という初登場のR指定映画は共に苦戦気味。『ライフ』は興収1,250万1,936ドル(約14億3,772万2,640円)で4位、『チップス(原題)』は興収772万2,802ドル(約8億8,812万2,230円)で7位だった。
今週末は、士郎正宗のSF漫画「攻殻機動隊」をスカーレット・ヨハンソン主演で実写化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』、『マダガスカル』などで知られるドリームワークス・アニメーションの新作『ボス・ベイビー(原題) / Boss Baby』などが公開される。(編集部・市川遥)
3月24日~3月26日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『美女と野獣』
2(初)『パワーレンジャー』
3(2)『キングコング:髑髏島の巨神』
4(初)『ライフ』
5(3)『LOGAN/ローガン』
6(4)『ゲット・アウト(原題) / Get Out』
7(初)『チップス(原題) / CHiPS』
8(5)『ザ・シャック(原題) / The Shack』
9(6)『レゴバットマン ザ・ムービー』
10(7)『ザ・ベルコ・エクスペリメント(原題) / The Belko Experiment』