『スパイダーマン』R指定ヴェノム映画から独自ユニバース展開か
スパイダーマンの宿敵ヴェノムが主人公のスピンオフ映画が、R指定で制作される予定であるとColliderが報じた。また製作の米ソニーは本作をきっかけに、「マーベル・シネマティック・ユニバース」のような独自のフランチャイズを展開するつもりだという。
ヴェノムは、スパイダーマンの能力を記憶した地球外の寄生生物シンビオートが、人間に寄生することで誕生した存在。サム・ライミ監督が手掛けた映画『スパイダーマン3』(2007)にも登場したシリーズ屈指の人気を誇る悪役だ。
ディズニーとのスタジオの枠を超えたコラボレーションが実現し、マーベルスタジオのもとで生まれた最新作『スパイダーマン:ホームカミング』の公開を控えるソニー。しかし同サイトによると、2018年10月5日の全米公開を予定しているこのスピンオフ映画は、ファミリー向けではないホラーテイストを加えたR指定のSFアクションとして制作されるという。近年はヒーロー物でありながら過激描写をいとわないR指定映画『デッドプール』『LOGAN/ローガン』といった作品が、批評面でも興行面でも成功をおさめている。
また同社では、本作をきっかけに独自の“マーベル・ユニバース”を展開するつもりだといい、やはりソニーが企画していた女性ヒーロー、ブラックキャット、シルバー・セーブルが主人公の作品を制作。「マーベル・シネマティック・ユニバース」と離れた独自のフランチャイズになるそうで、ディズニーとのスタジオの枠を超えたコラボレーションを果たした『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のようなクロスオーバーは実現しないと思われる。(編集部・入倉功一)