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日本にディズニーの魔法を!アート展主催者の1人が思い語る

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日本テレビの笠原陽介さん
日本テレビの笠原陽介さん

 ディズニー・アニメーションの歴史を約500点の原画とともに振り返る「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」が4月8日から東京・お台場にある日本科学未来館で開催される。ミッキーマウスの幻のデビュー作から最新作『モアナと伝説の海』まで、世界中の人々に夢と希望を与え続けてきたディズニーの軌跡をたどる展覧会を主催する日本テレビの笠原陽介さんが、今回のアート展に込めた思いを語った。

【写真】ディズニーの新作『モアナと伝説の海』

 日本で初めてディズニー・アニメーションの展覧会が行われたのは、映画『眠れる森の美女』が公開された1960年。そして、その時に日本に寄贈されていた原画が約50年ぶりに発見され、補修した作品が2006年に展示された。以来、約11年ぶり3回目となる今回の展示を主催する日本テレビ事業局イベント事業部の笠原さんは、「これまでは1960年以前のクラシック作品のみの展示だったので、ミッキーの生誕から最新作までの原画を一堂に見られるというのは日本では今回が初めて。大変貴重な機会です」と力強い言葉で展覧会を紹介する。

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 実際、今回展示される作品約500点のうち98%が日本初上陸で、幻のミッキーデビュー作「プレーン・クレイジー」の原画も今回は日本に運び込まれた。「ミッキーの公式デビュー作は1928年公開の『蒸気船ウィリー』ですが、実は最初に制作されたのは『プレーン・クレイジー』でした。トーキー作品の3作目として公開されましたが、今回は両作品(『プレーン・クレイジー』と『蒸気船ウィリー』)の原画がそろって来日します」と笠原さんは興奮気味に語る。こうした原画の数々は、ディズニー・アニメーション・スタジオの組織「アニメーション・リサーチ・ライブラリー」(ARL)が保管する約6,500万点以上の原画やスケッチの中からARLのキュレーターたちが選んでいる。今回の展示はパリで開催された展覧会を日本テレビとARLが協力して日本向けにアレンジしたもので、中心となった笠原さんたちのタイトルや会場にこめた思いは熱い。

画像テキスト
「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」(4月8日から9月24日まで開催)で展示される『蒸気船ウィリー』(1928年)の原画 (C)Disney Enterprises, Inc.

 「(展覧会の)一番のポイントは年代順ということ!」と語気を強める笠原さん。「約90年のディズニーの歴史、今に至るディズニー作品の努力の積み重ねを見せたい。その時代ごとのディズニーの最先端のテクノロジー、イマジネーション、イノベーションを今回は『魔法』と呼んでいますが、科学的な視点からこの『魔法』を分析できたらと未来館に持ちかけました」と日本科学未来館が会場となった理由を明かす。未来館との交渉を「ウォルト(・ディズニー)は1本の鉛筆でここまでの世界を作りあげてきた。日本の子どもたちが1本の鉛筆と紙さえあれば夢を叶えられると考えるきっかけになる展覧会にできたらと(交渉は)盛り上がりました」と笠原さんは振り返る。開催場所が科学未来館となったことで、さまざまなサプライズ企画も計画されているという。

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 子どもから大人まで魅了してきたディズニー・アニメーション。アート展の楽しみ方について笠原さんは「約90年分の作品が凝縮されているので、自分の思い出に重なる作品が必ずあると思う。そんな1枚(の原画)を探してほしい」とメッセージを送る。誰もがかかったディズニー・アニメーションの魔法を、今回のアート展が「再び」かけてくれる。(取材・文:岩崎郁子)

「ディズニー・アート展 いのちを吹き込む魔法」は4月8日から9月24日まで日本科学未来館で開催
10月から2018年9月まで、大阪展(大阪市立美術館)、新潟展(新潟県立近代美術館)、仙台展(宮城県美術館)で開催

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