岡田将生の奇行に香川照之「寝てないから…」とフォロー

　俳優の岡田将生が10日、都内で行われたドラマ「小さな巨人」制作発表会見に出席し、突然の奇行で会場をざわつかせた。この日は、長谷川博己、芳根京子、安田顕、春風亭昇太、香川照之も登壇した。

【写真】長谷川博己、芳根京子、安田顕ら「小さな巨人」キャストが一堂に集結！

　本作は、警視庁と所轄の確執や、警察内部の戦いを克明に描くエンターテインメント。主演の長谷川は、警視庁が誇る精鋭集団「捜査一課」から所轄に左遷させられた刑事・香坂真一郎を、岡田は、警察庁に入庁できるほどの超エリートでありながらノンキャリ組の警視庁で、ある目的のために捜査一課長を目指す刑事・山田春彦を演じる。

　長谷川が「毎日が怒濤の日々で、いつがいつだったかわからず、今日この試写会に立っているのも不思議な気分」と明かすほど撮影が過酷だったという本作。岡田も「スタッフ・キャスト、時間がない中で一生懸命作った作品で、今初めて1話を観たんですけど、久々に胸が熱くなるドラマでびっくりしています」と真摯な表情で感想を語った。

　その後、本作にまつわるエピソードトークを展開。「自身が貫く正義やポリシー」について話が及ぶと、「仕事として皆さんに楽しんでもらえる何かを作ること」（香川）、「この世知辛い世の中で、人生という荒野に向かってたった一人で生きていくこと」（春風亭）など、それぞれがいたって普通のテンションで、もっともらしい発言をする中、自分の番になると「はーい！」と陽気に声を挙げて笑い出す岡田。

　その姿に香川は「ここ何日か寝てないんですよ。今日、本当にダメなんですよ」と注意を促すと、春風亭も「（寝てないから）何もかもが面白くなってる……」とポツリ。そんな中、岡田は「どちらかというと、僕は朝ご飯派なんですよ」と声高に切り出すと、「僕は朝、米が食べたい！　パンを食べたい人（なんて）、どうでもいい。僕は“パン”が食べたい！　それが僕の正義！」と断言。しかし、最後は米とパンを言い間違えており大爆笑が起きる中、安田は岡田に代わり「寝てないんで、すいません……」と客席に向かい頭を下げた。

　ともあれ、岡田が妙なテンションになるほど力を注入している本作。長谷川は「今日1話を見て、このまま突き進んでいいと確信しました」と力を込めると、「皆、かなりきつい思いで日々やっておりますが、人が必死に頑張っている姿はきっと美しく映ると思います。だから僕らはただただ、この作品作りを一丸となってやっていこうと思いました。ぜひ毎週見てください」とアピールした。（取材／錦怜那）

日曜劇場「小さな巨人」は4月16日より毎週日曜よる9時放送（初回は25分拡大版）