Hulu、アメリカ仕様から日本仕様へ リアルタイム配信を携帯でも

20日、動画配信サービスHuluが記者説明会を開催し、5月に全面リニューアルを実施することを公表。これまでアメリカ仕様となっていたシステム面を、日本仕様に変更し、音楽ライブやスポーツ中継を配信する「リアルタイム配信」も5月17日よりスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にも対応させるという。
現在のHuluの日本事業は日本テレビ放送網の傘下であるHJホールディングス株式会社が行っているが、これまでのシステム面はHuluが日本市場に参入した時からのアメリカ仕様のシステムが採用されていた。だが、5月17日のリニューアルで動画システムを日本テレビグループとして制作。それにより、ジャンルだけではなく年代や国別で検索できるドリルダウン絞り込み機能や、1つのアカウントで最大6つのプロフィールが登録できるマルチプロフィールの導入、再生中の画質変更機能や通信容量の表記などに対応できるようになるという。
またあらかじめ決まった配信スケジュールもしくはスポーツや音楽イベントなどの模様を生配信する「リアルタイム配信」においては、現行のFOXチャンネルやBBCワールドニュースのほかにも、5月のリニューアルに際して音楽チャンネルを1つ、ニュースチャンネルを2つ追加するとのこと。だが日本のバラエティー番組やドラマの専門チャンネルを設立する予定は今のところなく、同ジャンルの映像は引き続きビデオオンデマンド配信作品として拡充していく方向だという。
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説明会に登壇した於保浩之・代表取締役社長は「特定のジャンルにこだわることなく、“百貨店”のようなラインナップ」を目指していると明かし、音楽コンテンツやオリジナル番組にも力を入れていくことを語っていた。
ほか年々高まりつつあるコンテンツ保護への要求に応えるため、リニューアルに際して、SHARPやPanasonic、SONYの一部のテレビやニンテンドー3DS/LL、Wiiなどのデバイスのサポートを終了すること、5月15日19:00~5月17日8:00(予定)まではリニューアルのため新規入会や退会ができなくなることなどが説明された。(編集部・井本早紀)