『ローグ・ワン』旧3部作につながるコンセプトアートはこうして生まれた!
『スター・ウォーズ』シリーズ初のスピンオフ映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のMovieNEXが4月28日に発売されるのを受けて、同商品のブルーレイ特典ディスクに収録されているボーナス映像の中から一部が公開され、旧3部作(エピソード4~6)でコンセプトデザイナーを務めた故ラルフ・マクォーリーの影響が明らかになった。
シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』(1977)のオープニングクロールで言及された、帝国軍の究極の兵器デス・スターの設計図を奪った反乱軍の名もなき戦士たち“ローグ・ワン”の誇り高き戦いを描いた本作。およそ40年の時を経て初めて明かされる壮大なサーガの原点であり、熱烈な『スター・ウォーズ』ファンはもちろん、これまで『スター・ウォーズ』を観たことがない人でも楽しめる作品としても反響を呼んだ。
本作のコンセプトアートに迫る映像では、監督のギャレス・エドワーズが「ラルフ・マクウォーリーの影響も絶大だ」と語りだす。ラルフこそ、旧3部作のコンセプトデザイナーで、ダース・ベイダー、R2-D2、C-3POといったキャラクターたちを生み出したレジェンドだ。プロダクションデザイナーのダグ・チャンも「子供の頃からの憧れで、僕らのデザインの基礎だからね」と尊敬のまなざし。本作のデザインにおいても、旧3部作の小道具類を実際に見て、改良や再現を行ったそうで、共同製作者のジョン・シュワーツはその時の様子を「旧3部作とつながったようで、特別なプロセスになった。(旧3部作を)参考にせずに本作を制作することは不可能なんだ」と断言。
さらには、「ラルフによるデザインがスター・ウォーズの世界そのものになった」と続けるダグは、「例えば球体や円形型。帝国は黒とグレーが基調で赤がアクセント、すべてが直線的で幾何学的。反乱軍は自然な色彩で複合的な形状。はっきりと区別された要素で両サイドを描いてる」とラルフのデザインを解説してみせた。映像には、生前のラルフがコンセプトアートをつくり上げている様子や、エドワーズ監督とダグの2人が倉庫に保管された旧3部作の小道具類やデザイン原画を手にする姿なども収められており、ファンなら思わず胸がときめくこと必至。今は亡き偉大なクリエイター、ラルフの遺志を継いだ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の壮大な世界観にも改めて注目したい。
発売が3日後に迫ったMovieNEXには、今回公開された映像に加え、初めて明かされる制作秘話や、キャスト・スタッフのインタビュー、特別映像など、1時間13分にも及ぶボーナス映像が収録されている。シネマトゥディでは、発売日の28日までカウントダウンすべく、膨大なボーナス映像の中から厳選された映像の一部が日々公開される予定だ。(編集部・石神恵美子)
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は先行デジタル配信中、MovieNEX初回限定版(4,200円+税)は4月28日発売、MovieNEXプレミアムBOX(13,000円+税)も数量限定で同時発売