吉永小百合、映画120作目で極寒×強風の超過酷撮影!
女優の吉永小百合が映画『北の桜守』で、「体感温度マイナス20度の極寒」「スタッフが用意したテントが吹き飛ばされる強風」という過酷な状況の中で撮影を行っていたことが明らかになった。日本映画界の第一線を走り続けている吉永にとって、今作は120本目の出演作となる。
本作はソ連の侵攻によって家族と暮らしていた樺太を追われながら、戦中・戦後の北海道を息子・修二郎とともに懸命に生き抜く女性・江蓮てつ(吉永)の30年にわたる軌跡を描く物語。『おくりびと』で日本初のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田洋二郎監督がメガホンを取っている。
2月に北海道・網走市でクランクインし、4月末より都内近郊のロケーションやセットでの撮影、6月上旬からは北海道に戻って稚内を中心とした北海道縦断ロケを予定している同作だが、冬の網走での撮影は過酷を極めた。冬ロケのメインとなったのは流氷を前にしたシーンの撮影だったが、見渡す限りにあったはずの流氷が撮影の前日にはるか遠くに流れてしまうハプニングにも見舞われた。毎朝6時に撮影スタッフが流氷の状況を確認して、その日のスケジュールを決めるという変則的な撮影だった。
そして、今回お披露目されたポスタービジュアルの場面が撮影されたのは冬ロケの最終日。撮影場所は流氷が押し寄せる海岸の先端ということもあり、雪と吹き荒れる強風で目をあけていることすら困難だったが、吉永たちは撮影に挑み続けた。氷点下での撮影の中、終始子役を気づかっていたという吉永が強き母を演じる作品には堺雅人、阿部寛、篠原涼子、佐藤浩市といった豪華なキャストが集結している。(編集部・海江田宗)
映画『北の桜守』は2018年3月より全国公開