クリス・プラット『ガーディアンズ』から恋愛論を熱弁!恋は落ちるより続けるほうが難しい!
今月初め、大ヒットマーベル映画の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を引っ提げ初来日した俳優のクリス・プラットが、本作で描かれるチームの関係性を通して、恋愛論を繰り広げる一幕があった。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズは、お調子者のトレジャーハンター“スター・ロード”ことピーター・クイル(クリス)が、刑務所で偶然出会ったワケありのヤツらと銀河の危機を救うべく大奮闘するさまを描くアクションアドベンチャー。本続編では、凶暴なアライグマのロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、とってもキュートな樹木ベビー・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)、ツンデレ暗殺者ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、マッチョな破壊王ドラックス(デイヴ・バウティスタ)とおなじみのチームメンバーの前に、“ピーターの父親”と名乗る謎の男エゴ(カート・ラッセル)と、触れただけで相手の感情がわかる能力を持つマンティス(ポム・クレメンティエフ)が現れる……。
クリスは自らふんするピーターについて、「観客は1作目で、彼の成長を目の当たりにしたと思う。最初はかなり自己中心的だったけど、色んな所からやってきたヤツらと“ガーディアンズ”というチームを結成して、いつしかメンバーのことを好きになり、自分のことばかりではなく、彼らのために何かしようと行動し始めるんだよね」と分析。ヒーローとは「自分のためではなく、人のために何かできる人」という考えを持つクリスは、まさに1作目こそ、ピーターがいかにしてヒーローになったかという、「ヒーロー誕生を描いた物語」だったと続ける。
一方、メガホンを取ったジェームズ・ガン監督が、たとえ話で言えば、1作目は “恋に落ちる話”、そしてこの2作目は“恋は落ちるよりも継続させる方が難しいという話”だと表現したようで、それを知ったクリスは「ジェームズの口から出た言葉だし、まさにその通りだね。(“関係を続ける”というのは)1作目と差別化されている部分だと思う」と納得。続けざま、「現実でも、恋に落ちるより、その恋愛関係を持続させていくほうが難しいし、得るものも大きい。より深い関係になればなるほど、より意義深くて貴重で、リアルなものを得られる。恋に落ちてすぐの高揚感で、周囲が見えないということもなくなるんだ。もちろん関係を保つのは大変だけど、より報いが大きいと思っている」と熱弁。女優で妻のアンナ・ファリスと、ハリウッドのおしどり夫婦として有名なクリスだけに、妙に説得力のある恋愛論となった。
クリスとガン監督が語ったように、ガーディアンズメンバーの“相思相愛的”関係を維持できるかが焦点となる本続編では、一体ピーターに何が起きるのか。「今作では、彼自身の起源を掘り下げていくことになる。彼は、実の父親について知りたいという好奇心に駆られる。そして育ての父であるヨンドゥの存在も通して、“父親”とは彼にとってどんな意味を持つのか、そういったことを考えるんだ」とピーター視点から見どころを明かした。(編集部・石神恵美子)
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は5月12日より全国公開