新スパイダーマンはまるでマーティ!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で役づくり
映画『スパイダーマン:ホームカミング』で新たなスパイダーマン=ピーター・パーカー役に大抜擢を受けたトム・ホランドが、役づくりの助けになったという、映画史に残るキャラクターについて語った。
昨年『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズと共演し、鮮烈なデビューを飾った新スパイダーマン。単独作品となる『ホームカミング』では、部活のノリでニューヨークを守る15歳の高校生として、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)に導かれて真のヒーローになっていくさまが描かれる。
公開されている予告編では、ヒーローとしての活躍だけでなく、普通の高校生として青春を送るピーターの姿も描かれている。メガホンを取ったジョン・ワッツ監督(『COP CAR/コップ・カー』)が、等身大の学生でありながら、観客に愛される主人公に挑むトムに勧めた映画の一本が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)だった。
高校生マーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)が、親友の科学者ドクの作ったタイムマシンで30年前にタイムスリップ。現代に戻るため、そして自分の両親の関係にまつわる歴史を修復するために奮闘する姿を描く『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
マーティはロックとペプシが好きな普通の高校生だが、トムは「マーティ・マクフライが僕のスパイダーマンだよ。生き生きとしていて、無邪気で、ちょっと間が抜けてて、イケてないんだけどクールなんだ。それこそまさに、僕がスクリーン上で見せたかったものなんだ」と興奮気味。「今回の撮影期間中に、10回から15回はあの映画を観たから、彼から大きな影響を受けたのは間違いないよ」と新たなピーター・パーカー像をつくるうえで、絶大な影響を受けたことを明かした。
そんなトムの演技についてワッツ監督は、「マーティ・マクフライのような、あるいは『卒業白書』(1983)のトム・クルーズのような、素晴らしいスピリットがある。目がキラキラしているんだ」と語っている。現地時間6月1日に21歳の誕生日を迎える新進気鋭の俳優トムが、新たな青春映画を代表する主人公の一人になることに期待したい。(編集部・入倉功一)
映画『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日より全国公開