中山優馬、歌舞伎初挑戦にド緊張!海老蔵はセンス絶賛
俳優の中山優馬が9日、渋谷Bunkamuraシアターコクーンで行われた「市川海老蔵 第四回 自主公演 ABKAI2017『石川五右衛門~外伝』」の公開舞台稽古のあと、座長の市川海老蔵をはじめ、前野朋哉、山田純大、中村壱太郎、市川右團次らと共に取材に応じた。中山は初歌舞伎に挑むことに「すごく緊張しています。公開稽古の段階でも、心臓がバクバクしています」と心境を語った。
本舞台は、歌舞伎俳優・市川海老蔵が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”をテーマに2013年からスタートさせた自主公演の第4弾。昨年11月に福岡の博多座で上演され好評を得た「石川五右衛門」に新たなストーリーを携え、スケールアップした。
中山は、市川右團次演じる柳生宗矩の子息・柳生十兵衛にふんし、海老蔵と対峙するシーンが多いが「殺陣やセリフの確認を入念にやりました。ここまできたら『もうやるしかない』という気持ちで、皆さんに満足していただけるように頑張ります」と抱負を語る。終始緊張した面持ちの中山に、海老蔵は「ちょこちょこ関西弁が入るよね」とツッコミを入れつつも「中山さんはセンスがいいんです。こちらが感じたことを伝えると、すぐにできるんですよ」と絶賛。
初の歌舞伎ということでわからないことばかりだという中山は「メイクの仕方も海老蔵さんに教えていただきながらやりました。見栄を切るのも、見ているのとやるのでは全然違って、筋肉をとても使って結構きついんです」と歌舞伎俳優のすごさに感嘆しきりだった。
歌舞伎俳優以外とのコラボに海老蔵は「一生懸命な気迫を感じ、その純粋さを見ていると、僕らも活力になるんです。中山さんたちが出演されることで、初めて歌舞伎に触れるお客さんもいると思うので、わかりやすくテンポよく、お祭り感が伝わるようにしました」と演出意図を述べると、中山も「気合や姿勢、表現方法など、本当に共演者の皆さんが格好よくて、普通に見入ってしまうぐらい」と観客目線で見どころを語っていた。(磯部正和)
「市川海老蔵 第四回 自主公演 ABKAI2017『石川五右衛門~外伝』」は6月25日までBunkamuraシアターコクーンで開催